【仁木】町内のまほろば自然農園(西町11)で農薬などを使わず収穫したブドウやリンゴ、桑の実などを原料にした4種類のビールや発泡酒などが商品化され、札幌市西区の自然食品販売店「まほろば」本店などで販売されている。仁木の大地の自然なうまみが凝縮しており、ビール好きの関心を集めそうだ。
同農園に自生する桑の実を使った「いまここビール」、ポートランドやキャンベルなど6種類のブドウの「シックスセンス(第六感)ビール」、オーガニックのコーヒー豆を自家焙煎(ばいせん)し、同農園の陸稲(おかぼ)を加えた「珈琲麦酒」、今季初めて収穫に成功した7種類のリンゴでできた「オーガップルドラフト」。どれも農薬、化学肥料を使わず同農園で栽培、収穫したものだけを選び、札幌のビール醸造所に委託して製造した。
まほろばの関係者が「桑の実をビールにすればおいしい」と発案。自然で手作りの味を多くの人に楽しんでほしいと、同農園の収穫物の中から初めて醸造した。
「いまここ」はさっぱりとした味わいで、「シックス」は熟成したブドウの香りが口いっぱいに広がる。「珈琲」は黒ビールを思わせる風味。「オーガップル」はリンゴをほのかに感じるさっぱりとした味が特長だ。同農園の宮下洋子代表は「仁木はブドウやリンゴが豊富。地域の新たな味として広まってくれれば」と話す。
1本(350ミリリットル)912円。今季はそれぞれ300本製造し、同店で販売するほか、札幌の都市型ワイナリー・リベラワインテラス併設の「ミロ」で味わえる。「いまここ」は売り切れ。問い合わせはまほろば本店、電話011・665・6624へ。 (伊藤圭三)
(北海道新聞2025年1月21日掲載)