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2025.02.10

From北海道新聞

美幌食材で新加工品を*司厨士協会*町内3業者に助言*パスタ類やマリネ、あげいも*「地域の食文化向上に貢献」

北海道新聞記事
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5種類の野菜を混ぜ込んだパスタとミートソース
5種類の野菜を混ぜ込んだパスタとミートソース
はちみつと粉チーズを振りかけたあげいも
はちみつと粉チーズを振りかけたあげいも

 【美幌】町内の食品関連業者が、プロの西洋料理人らでつくる全日本司厨士(しちゅうし)協会北海道地方本部の助言を受け、主に美幌の農産物を使った商品開発を行っている。2023年に町と同本部が締結した食に関する連携協定に基づく事業の第1弾で、現在、3業者が試行錯誤を続けている。

 協定締結は、町が21年度、美幌産牛肉を使ったレトルトカレーの開発の際、同本部の協力を仰いだことがきっかけ。町内企業が加工食品を開発する際、「企業側から『その道のプロから助言を受けたい』との声があった」(町政策推進課)。町が本年度、「食品アップリフトアドバイザリー事業」と名付け公募したところ、3業者から申請があった。

 マルワ製麺は、学校給食用にピーマン、トマト、トウモロコシ、カボチャ、アスパラガスを使った商品を模索。アドバイスに基づき、野菜をパウダー状にしてパスタに混ぜ込むとともに、ミートソースにも細かくして加えた。同社は「食べる楽しさと健康を両立させたい」と話す。

新たなオリジナルメニューの狙いについて語る舟橋裕司幹事長
新たなオリジナルメニューの狙いについて語る舟橋裕司幹事長

 「まちの洋食屋らぐぅ」を経営するフォンブランは、同社と提携する小清水産の山ワサビを使った新商品を検討。同本部の助言を求め、クリームチーズと山ワサビ、塩こうじを混ぜ合わせたマリネの瓶詰めを考案した。同本部の舟橋裕司幹事長は「パンやクラッカーに載せて食べれば、ワインや日本酒に合う」と狙いを明かす。

 美幌峠の道の駅・ぐるっとパノラマ美幌峠の「バルクリエイト」は、名物のあげいもの新メニューを開発中。同本部と相談し、当初目指した生地へのチーズなどの練り込みをやめ、はちみつと粉チーズを振りかける方針に転換した。同社は「簡単に作れそう」と手応えをつかむ。

 町は新年度以降も事業を継続する考え。舟橋幹事長は「美幌産の食材はどれも質が高い」と評価した上で「地域の食文化向上に少しでも関われれば」と話している。  (青山秀行)

(北海道新聞2025年2月5日掲載)

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