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2025.02.19

「あさひかわ菓子博2025」 5/30開幕まで100日!~道内開催57年ぶり~全国から1000品以上の銘菓勢ぞろい

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

北海道内の企業が製造、販売しているあさひかわ菓子博記念コラボ菓子

 日本最大級のお菓子の祭典「第28回全国菓子大博覧会・北海道」(あさひかわ菓子博2025)が5月30日(金)から、旭川市内で開かれるのに伴い、開幕100日前に当たる2月19日(水)、札幌市中央区で記者発表会が開かれ、概要が公開されました。北海道内での開催は57年ぶり。20万人の来場者を見込み、全国各地の銘菓1000種類以上がそろうほか、お菓子にまつわるさまざまなイベントや企画が予定されています。全道の菓子店などが販売しているあさひかわ菓子博記念コラボ菓子の一部も紹介します。

旭川市で17日間、お菓子にまつわる多彩なイベント展開

あさひかわ菓子博に出品予定の銘菓

 あさひかわ菓子博は、北海道菓子工業組合などでつくる実行委主催で、5月30日から6月15日までの17日間、旭川市の道北アークス大雪アリーナとその周辺で開かれます。菓子博は、1911年(明治44年)に東京で開かれた「帝国菓子飴大品評会」に始まり、近年は4年に1度程度開かれています。北海道内では68年に札幌で開かれて以来、57年ぶり。前回は2017年の三重県で、新型コロナの影響で開催が見合わされ、8年ぶりとなります。

記者発表会の会場には、全国の銘菓も展示されました

 メーン会場の大雪アリーナでは、審査会の受賞作品の展示や和菓子職人が伝統の技を駆使して菓子材料で盆栽や花、鳥などを表現する工芸菓子約90点の展示、プロジェクションマッピングを投影する大小2つのホワイトドームやお菓子づくりの実演コーナーなどを開設します。

 また、大手菓子メーカー7社がゲームやお菓子についての展示、珍しいお菓子のサンプルを配布する「スイーツファミリーランド」、全国の銘菓を購入できる「全国スイーツマーケット」なども予定されています。キャッチコピーで「SMILE SWEERS HOKKAIDO」とうたっている通り、おいしいお菓子でみんなが笑顔になるような企画が用意されています。

公式キャラクターは快活な妖精「シマエ大福」

あさひかわ菓子博の公式キャラクター「シマエ大福」

 19日の記者発表では、公式キャラクターの「シマエ大福」が披露されました。シマエ大福は「野鳥のシマエナガにそっくりな大福の妖精」。活発な性格で、おいしいお菓子を探して動き回り、あんこが大好きで小豆を見ると興奮して「ジュリリ」と鳴き声を発します。肩から提げた小豆のポーチにはお菓子がいっぱい入っているそうです。

シマエ大福の公式グッズ
タオルやバッグなどかわいらしいグッズがいっぱい

 シマエ大福は菓子博やそのPRイベントなどに登場するほか、LINEスタンプも発売されており、Tシャツやフェイスタオル、トートバッグなどのオフィシャルグッズもつくられています。

全国各地の銘菓の数々 多数出品予定

全国の銘菓の試食コーナー
千葉県の銘菓ピーナッツサブレー

 記者発表の会場には、あさひかわ菓子博に出品予定の全国各地の銘菓の一部を展示。試食できるものもあり、味わってみました。「ピーナッツサブレー」は落花生の生産量が全国トップの千葉県の銘菓。1973年創業の松戸市の老舗菓子店「富井」が製造しており、落花生の殻の形を模したシンプルなサブレに2粒のピーナッツがのっています。機械を使わず、生地の材料に手作業で小麦粉を混ぜ込み、型抜きも手作業という丁寧さ。サクサクとした素朴な味わいです。

四国銘菓の一六タルト
広島銘菓の生もみじ

 四国銘菓「一六タルト」は1883年(明治16年)創業の愛媛県松山市の「一六本舗」が製造。一口食べると、さわやかなユズの香りがいっぱいに広がり、なめらかな舌触りのあんとやわらかなスポンジ生地の優しい甘さを感じます。油脂を使っていないので、さっぱりしていて飽きのこないお菓子です。広島銘菓といえば、もみじまんじゅう。広島市の「にしき堂」の「生もみじ(抹茶あん)」は、京都の宇治抹茶を生地、大手亡を使った白あんに練り込んでいます。生地には米粉が使われており、しっとり。ほんのりとした抹茶の香りが上品です。

道内の菓子店・メーカーによる「記念コラボ菓子」も

シマエ大福とロゴマークがパッケージに使われている記念コラボ菓子

 菓子博に合わせて、旭川を中心に道内各地の菓子店や菓子製造メーカーがつくる「あさひかわ菓子博記念コラボ菓子」もありました。菓子博の旭川開催に合わせて開発、販売しているもので、パッケージにはシマエ大福と菓子博のロゴマークが使われています。各店の直営店などで販売しているほか、菓子博開催中は会場でも取り扱います。

壺屋総本店のシマエ大福まんじゅう
一久大福堂のシマエ大福

 「壺屋総本店」(旭川)の「シマエ大福まんじゅう」は、しっとりとした皮で、なめらかなこしあんの大福を包んだおまんじゅう。ずっしりとしていますが、甘さは控えめで食べやすく仕上がっています。「一久大福堂」(旭川)の「シマエ大福」は、北海道産のもち米を使った大福で、あんは北海道産白小豆。あんはほんのり塩味がして、上品な白小豆の風味が引き立ち、柔らかいもちとぴったりです。

三葉製菓のかりんとう
三葉製菓のあんドーナッツ

 「北かり」の屋号で知られる「三葉製菓」(旭川)は、「あさひかわ菓子博限定かりんとう」と「あさひかわ菓子博記念あんドーナッツ」を発売。かりんとうは一口大のコロンとした見た目で、カリカリの食感、黒糖の素朴な甘さと香ばしさが特徴。あんドーナッツはこしあんがぎっしり入り、表面には砂糖がまぶされていて、一見重そうですが、くどさはなく、どこか懐かしさを感じるお菓子です。

あさひかわ菓子博のポスター

 あさひかわ菓子博は、前回の三重県での開催に比べ、大幅に規模を縮小しています。三重県では、開催費約16億円、24日間で約58万人が来場しましたが、規模の拡大に伴い、各地の菓子工業組合など菓子博の担い手の負担が増加。あさひかわ菓子博は開催費を約5億円とし、開催期間17日間、来場者数を20万人と見込み、三重県の約3分の1の規模にしました。

 あさひかわ菓子博の長沼昭夫大会長は「持続可能な規模にした。菓子の力で人を集め、地域経済や菓子業界の活性化を図りたい」と話しており、小麦や砂糖、生乳、小豆など菓子の原料を多く生産し、「スイーツ王国」でもある北海道を広くアピールしたい考えです。

 前売り券は大人1200円、中高生1000円、小学生600円で、全道の商工会議所や菓子店、コンビニエンスストアなどで販売中。前売り券を購入すると、北海道内の菓子店だけでなく、カフェや居酒屋、ラーメン店、ホテルなど170カ所以上で割引や特別サービスを受けられる特典もあります。

 問い合わせは平日午前9時から午後5時まで、実行委事務局、電話0166・50・2500へ。

 本イベントの詳細、チケットの購入については公式サイト(https://kashihaku-hokkaido.jp/)でご確認ください。

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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