
揚げたエンドウ豆がちりばめられた手焼きのせんべい。豆の塩味とせんべいの甘みが互いを引き立て合う絶妙な味わいで、食べる手が止まらなくなる。
小樽市内で唯一のせんべい・あられ専門店「あられみどり屋」の「青ビーンズせんべい」(1袋90グラム、432円)は、1947年の創業当時から市民らに愛され続けている看板商品だ。
小麦粉、卵、ビート糖を混ぜ合わせた生地に、塩をまぶして揚げたエンドウ豆を加え、職人が型を使って昔ながらの手焼きで仕上げる。一枚一枚の形は均一ではなく、豆の入り方にもばらつきがある。社長の矢地克行さん(59)は「火力が強すぎると黒くなり、逆に弱いと白く焼き上がる。火加減が重要」と語る。
生地の水分量は湿度によって、ビート糖の量は豆の塩味によって細かく調整する。創業79年を迎えた今も、製法は一切変えていない。

矢地さんは3代目。大阪の菓子卸問屋「やぢ」の社長でもあり、取引先だった先代の店主から「高齢のため廃業する」と聞き、「小樽で昔から愛されてきた唯一無二の味を残したい」と考え、2019年に店を引き継いだ。
観光地・小樽の特性を生かし、ホテルにパンフレットを置いて観光客の来店を促すほか、自社サイトでネット通販も始めた。店頭にはせんべいやあられのほか、卸問屋として仕入れた全国の厳選された菓子など約100種類が並ぶ。
利尻産昆布入りでニシンの焼き印を押した「そうらん煎餅」や、北海道産小豆で作ったあんを生地に練り込んだ「潮せんべい」も人気が高い。商品によっては1枚から販売しており、今後は新商品の販売も予定している。
矢地さんは「店は昭和レトロで懐かしい雰囲気。ネットでは味わえないわくわくした気持ちを感じてもらえると思うので、ぜひ店に足を運んでほしい」と呼びかける。(池田大地)
| ▼所在地 小樽市稲穂2の16の3 |
| ▼電話 0134-25-4577 |
| ▼営業時間 午前9時半~午後6時(1月は午後5時まで) |
| ▼取り寄せ オンラインショップ(https://midoriya-ec.com)から |
| ▼定休日 日曜 |
| ▼交通 JR小樽駅から徒歩7分 |
(北海道新聞2026年1月26日掲載)


