農薬も肥料も使わない自然栽培を提唱し、映画「奇跡のリンゴ」のモデルとなった青森県のリンゴ農家木村秋則さんらが講演するシンポジウム「木村秋則 食と農業の未来を語る」が今月30日に札幌市中央区大通西3の道新ホール大ホールで開かれます。
今、世界で、農薬を使わずに、農作物の収穫量を増やしつつも環境への負荷を減らす「再生型農業」が注目を集めています。その可能性について考えるシンポジウムです。
午前10時開会、午後1時閉会。道内で木村さんの農法を学ぶ「Hokkaido木村秋則自然栽培農学校」の主催です。
木村さんは、それまで「絶対に不可能」と言われていた無農薬、無肥料によるリンゴ栽培を実現させました。1978年から挑戦を始め、数々の失敗を繰り返し、無収入になるなど苦しい時代を過ごします。そして11年目に遂に成功させ、2013年には、その実話が映画化されました。
第1部(午前10時10分~11時)は、木村さんが「木村式自然栽培と地球環境」と題して、自然栽培に関する日本と世界の現状についてお話しします。
第2部(午前11時10分~正午)は、食と農業、環境などを中心に取材するフリーランスのジャーナリスト猪瀬聖さんが「再生型農業とワイン造り-世界の最新トレンド」をテーマに、欧米での再生型農業への関心の高まりと、その影響が世界のワイン造りの現場にどのように及んでいるかを解説します。
第3部(午後0時10分~1時)は、木村さん、猪瀬さん、弁護士で同農学校副校長の村松弘康さんの3人をゲストに、「再生型農業は『日本の農業』にどう影響を与えていくのか?~消費と経済から考える未来の日本」についてパネルディスカッションします。ナビゲーターは、作家エージェント&編集者の渡辺智也さんが務めます。
渡辺さんは「身体の基礎をつくる食べる物が豊かになると人のハッピー度は上がる。社会では、心の病を抱える人が増えているので、これから子育てする人や、学校関係者、経営者などにぜひ来ていただければ」と話しています。
参加費はこちら!
A席には、自然栽培した仁木町産「奇跡のりんご」が2個付きます。
前売り券の申し込みは、こちら:https://peraichi.com/landing_pages/view/tee2x/。
問い合わせはHokkaido木村秋則自然栽培農学校事務局(村松法律事務所内)☎011・281・0757へ。