【厚真】町特産品ハスカップを使ったリキュール「Honey Moon(ハネムーン)」が完成した。町内でコミュニティースペース運営などを行う企業「マドラー」が企画し、後志管内積丹町の蒸留所「積丹スピリット」が製造した。マドラーの成田智哉代表(34)は「オール北海道の会社でつくるリキュールにこだわった。ハスカップの特徴を生かした甘酸っぱい『初恋』の味に仕上がった」とPRしている。
リキュールづくりは、成田代表と親交のある積丹のまちづくり会社「SHAKOTAN GO」の五十嵐慎一郎社長が積丹スピリットを成田代表に紹介したのがきっかけ。成田代表も「厚真のハスカップをもっと売り出すため、お酒をつくれないか」と考えており、8月に試作が始まった。
原料には、厚真町宇隆のハスカップファーム山口農園が育てた地域限定品種「あつまみらい」と積丹スピリットのクラフトジンを使用。砂糖の代わりに、バレーボールV2男子のヴォレアス北海道の運営会社VOREAS(旭川市)が販売する「VOREASアカシア蜂蜜」で加糖した。
ハスカップの花言葉「愛の契り」にちなみハネムーンと名付けた。成田代表は購入者限定のパーティーを毎年町内で開く構想も持ち「味わってもらうだけでなく、体験や思いを共有できるようにしたい」と語る。
また、厚真町出身のシンガー・ソングライター小寺聖夏さん(26)がテーマソングを作成。パーティーで披露する計画だ。
1本500ミリリットル入り。製造と販売費用の一部をクラウドファンディングで募っており、「ACT NOW」のサイトで31日まで受け付ける。1口1万円で、ハネムーン1本と今後開催する発売記念パーティーの招待券を送る。
11月から町観光協会のホームページなどで販売する予定。売り上げの一部は町内のハスカップ農家に寄付する予定。問い合わせはマドラーのメール(tom.s.oya.0706@gmail.com)へ。(磯田直希)
(北海道新聞2022年10月25日掲載)