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2023.02.22

〈PR〉お酒を楽しみながら 北海道産酒の魅力を知る~3/23、24に札幌「チカホ」でシンポ~

Tripeat編集部
Tripeat編集部

>>>特設サイトはこちらから<<<
※申込受付は終了しました。

日本酒の「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録を目指して

日本酒の仕込みの様子

 世界には、様々なお酒がありますが、麹(こうじ)菌を使う製造方法は、日本固有の伝統文化。世界的な気候条件の変化から、原料である酒造適合米の栽培地が、本州から北海道へ移りつつあり、収穫量が年々増加。国内で唯一、日本酒の酒蔵が増えているのが北海道です。

 伝統技術と気候風土の恵みである日本酒。その希少性と価値を世界に向けて発信するために現在、ユネスコ無形文化遺産の登録を目指しています。

手のひらに乗せて示された日本酒の原料となる麹

 登録に重要なことは、日本国内でも、もっと日本酒の価値を知ってもらい、楽しむ環境づくり。北海道内でも日本酒への期待感を高めていかなければいけません。ユネスコへの登録に向けて、弾みをつけようと現在、全国各地で、「伝統的酒造りシンポジウム」が開かれています。

北海道でも札幌国税局の主催で、3月23、24日の2日間、札幌駅前通地下歩行空間「チカホ」の北3条交差点広場(西)を会場に、このシンポジウムが開かれます。サブテーマは「挑戦する北の大地の酒造り」。

 今回開かれる、シンポジウムはどんな内容なのでしょう。
 既にユネスコ無形文化遺産に登録されている酒類のひとつに、ジョージアのクヴェヴリワインがあります。クヴェヴリワインが登録に至った背景を知り、参考にしようと、ジョージアの在日特命全権大使や、そのクヴェヴリワインの伝統製法でワインを造っている、道内のワイン醸造家らを招き、「なぜクヴェヴリワインがユネスコ無形文化遺産に登録されたのか?」を探ります。
 また、伝統を守りつつ、革新的な醸造方法にも挑戦している、北海道内の酒蔵の杜氏らに道産日本酒の今を語っていただきます。

 専門家の話を聞くだけではありません。甘酒づくりや、入手困難なクヴェヴリワインや日本酒の試飲など、体験メニューも用意されています。

 参加は無料。ただし、事前申し込み優先(定員を超過した場合は抽選)です。参加申し込みは下記ホームページから申し込めます。貴重な機会ですので、お見逃しなく。

https://www.sakezukuri-hokkaido.jp/ ※申込受付は終了しました。
※アルコール飲料の試飲がありますので、20歳未満の方の参加はできません。
※試飲するアルコール飲料の数量には限りがあります。

日本の「酒造り」の凄さを伝えるために

日本酒の仕込みの様子

 日本酒の酒造りってどこが凄いのでしょうか。普段何気なく口にしている日本酒。古来から麹を使った製法は、日本で独自に発展してきたもので、世界中見ても同じ製法はありません。

 今回のシンポジウムでは、北海道で日本酒を身近な酒としてより親しんでもらおうと、普及啓発に尽力している4人が登壇。「守り、つなぐ 北海道の伝統的酒造り」をテーマにトークを繰り広げます。
登壇する4人は

・伝統を重んじながら、先進的な酒造りに挑戦する上川大雪酒造の総杜氏・川端慎治さん
・米ワインの名産地ナパバレー出身ながら、日本酒にほれ込み、日本酒を世界に広めるために活躍中の熊田架凜さん
・北海道初のフリー国酒(日本酒&焼酎)ソムリエとして北海道産酒啓蒙の第一人者・鎌田孝さん
・江別市出身で、BS放送の飲み歩き番組に出演している、唎(きき)酒師でワインソムリエの高田秋さん

世界最古のワインと北海道産ワインの意外な関係を知る

 北海道産の日本酒がもっと世界に知られ、愛されるようになれば、観光立国を目指している日本、北海道の「価値」が上がり、地域経済を潤すことにつながります。ユネスコ無形文化遺産に登録されることは、日本酒の価値が世界から認められ、「お墨付き」をもらうことになります。「日本酒を飲みに」来道する海外旅行客を増やすためにも、登録が早く実現してほしいところですね。

 そのためにも、既に登録されている酒類に学ぶことが必要。ユネスコ無形文化遺産に登録されている酒類のひとつが、今回のシンポジウムのテーマになっている、東欧・ジョージアのクヴェヴリワインです。「世界最古のワイン」産地であるジョージアでは、どんな製法が伝えられてきたのでしょうか?

草地に置かれたクヴェヴリワインのかめ
土中に埋め込まれたかめ

 クヴェヴリとはブドウの果汁を熟成・発酵させる素焼きの「かめ」のこと。皮や小枝がついたままのブドウを土中に埋め込んだかめにつけ込むーという伝統的製法で、2013年に登録されました。

 ジョージアの首都トビリシ近郊の遺跡では、米国などの研究チームが発掘したつぼの破片から、ブドウやワインに含まれる酸を検出。「約8千年前の新石器時代にワインが造られていた証拠を見つけた」と2017年に発表しました。

 その製法自体は、世界的にはあまり知られていなかったのですが、イタリアの有名生産者が1990年代後半に着目し、この手法で醸造を始めたことで、知られるようになりました。

 そのクヴェヴリワインを知ってもらおうと、シンポジウムでは、SNSで人気の在日ジョージア大使館特命全権大使のティムラズ レジャバさんがトークセッションに参加します。会場では、クヴェヴリワインの魅力を流暢な日本語で紹介してくれる予定です。

 また、クヴェヴリワインの製法と同じやり方で、ワインを醸造しているワイナリーの代表も参加。空知・栗沢町にワイナリーを構える「KONDOヴィンヤード」の代表の近藤良介さんは2017年から、クヴェヴリに注目。現在も試行錯誤しながら、伝統製法のワイン造りに取り組んでいます。

 今回のトークセッションでは、そのワイン造りの難しさと魅力を紹介。2020年のクヴェヴリワインを会場での試飲用に提供してくれます。
 試飲できるクヴェヴリワインは2種類です。
◆Shalauri Wine Cellars(シャラウリ・ワイン・セラーズ)社「Rkatsiteli(ルカツィテリ) 2019」
◆KONDOヴィンヤード「konkon クヴェヴリ 2020」

試飲用ワインの「Rkatsiteli 2019」と「konkon クヴェヴリ 2020」
「Rkatsiteli 2019」(左)と「konkon クヴェヴリ 2020」

会場での試飲で感じてほしい、道産日本酒の魅力

 北海道で作られた日本酒が人気になってきたのは、酒造好適米の登場により、人気が上がってきた北海道産の日本酒。シンポジウムのトークセッションは、その北海道で造られた日本酒を試飲しながら聞いてもらいます。

 試飲のための日本酒をセレクトしたのは、今回のシンポジウムのパネリストにも名を連ねている熊田さんと川端さん。熊田さんは「米からこんなフルーティーな味わいのお酒ができるとは信じられない」と衝撃を受け日本酒を扱うお店に就職したという日本酒愛にあふれています。川端さんは、これまでの発想にとらわれない日本酒造りにチャレンジ。道内各地で醸造が始まっている酒を監修しています。その2人が試飲参加者に味わってほしい3種類の道産酒を選んでくれました。その銘柄は―

①ヒトツメ 純米 火入れ 純米酒 (日本清酒)
 2017年から醸造をはじめたお酒。「一カ所の田んぼから収穫された米」だけで作ったのが特徴です。農家も、醸造した杜氏もすべて顔が見える関係で試行錯誤を重ねたお酒です。
②五稜 純米吟醸(上川大雪酒造 五稜乃蔵)
 地元産の酒米、水を使って、地元で愛される地酒造りを目指し、2021年11月、函館市内に54年ぶりに創設された酒蔵のお酒です。
③三千櫻 純米大吟醸 彗星45(三千櫻酒造)
 岐阜県中津川市で143年の歴史を歩んできた三千櫻酒造が2020年11月、北海道屈指の米どころ、東川町を新天地として選び、移転。大雪山から届く、天然の雪解け水を使用したお酒です。

試飲用の日本酒。左から「ヒトツメ 純米 火入れ 純米酒」「五稜 純米吟醸」「三千櫻 純米大吟醸 彗星45」
試飲用の日本酒。左から「ヒトツメ 純米 火入れ 純米酒」「五稜 純米吟醸」「三千櫻 純米大吟醸 彗星45」

シンポジウムのスケジュール、登壇者ご紹介

 今回のシンポジウムは2部構成。第1部(15:30~16:30)は23、24日の両日とも「こうじを使った甘酒づくり体験」。第2部のトークセッションは、2日間それぞれに登壇者の顔ぶれが変わります。各部とも定員制です。

第1部…こうじを使った甘酒づくり体験(15:30~16:30)

講師…田中一良さん(曲イ田中酒造株式会社 代表取締役社長、北海道酒造組合副会長)
 日本の食文化に欠かせない「麹」。麹には「糖化」「発酵」といった作用があります。甘くないお米が麹の働きによって甘くなる「甘酒づくり」の体験を通じて、日本酒への理解を深めます。
   
   

第2部…トークセッション

<23日>
前半(17:30~18:15)=「ジョージア・クヴェヴリワインと北海道産ワインの歴史と未来」
・ティムラズ レジャバ在日ジョージア大使館、特命全権大使
・北大大学院農学研究院の曾根輝雄教授
・江別出身の唎酒師でソムリエの高田秋さん
・元池田町ブドウ・ブドウ酒研究所所長、安井美裕池田町長
後半(19:00~19:45)=「守り、つなぐ 北海道の伝統的酒造り」
・BARかま田オーナーで酒匠の鎌田孝さん
・上川大雪酒造の総杜氏・川端慎治さん
・裕多加ショッピング専務の熊田架凜さん

<24日>
前半(17:30~18:15)=「守り、つなぐ 北海道の伝統的酒造り」
・川端慎治さん
・熊田架凜さん
・高田秋さん
後半(19:00~19:45)=「ジョージア・クヴェヴリワインと北海道産ワインの歴史と未来」
・ティムラズ レジャバ在日ジョージア大使館、特命全権大使
・KONDOヴィンヤード代表の近藤良介さん
・曾根輝雄・北大教授
・安井美裕・池田町長

<シンポジウムの申し込み先など>
第1部 こうじを使った甘酒づくり体験=定員30人
第2部 トークセッション=両日とも前半50人、後半50人
申し込みは、専用サイトhttps://www.sakezukuri-hokkaido.jp/から
 ※申込受付は終了しました。
※定員を超える場合は抽選。当選者にはメールで連絡があります。

問い合わせは、同シンポジウム事務局(ブロス)011・242・7575まで。

Tripeat編集部
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