北海道の南部、函館市の隣に位置し、秀峰・駒ヶ岳を望む鹿部町。噴火湾の湾口に面し、ホタテをはじめ、スケトウダラ、昆布など全国に誇れる豊富な水産物が水揚げされ、「水産王国」と称されるマチでもあります。もちろん、こうした「海の幸」だけでなく、豪快な間歇泉(かんけつせん)を目にすることができる道の駅、温泉や景勝地など観光資源やスポットも多く、訪れて楽しいマチです。道南の観光地といえば函館市が知られていますが、ちょっと足を伸ばしてみると、さらに楽しい体験が待っています。鹿部町役場さんに、わがマチの魅力をご紹介していただきます。
目次
<その①>豪快な「間歇泉」とユニークな料理を「道の駅」で
「道の駅しかべ間歇泉公園」はその名の通り、約10分~15分間隔で15m以上もの高さまで豪快に湯を吹き出す「しかべ間歇泉」を目の当たりにできるだけでなく、そのお湯を使った足湯もあり長旅の疲れを癒せるスポット。間歇泉は全国的にも珍しく「北海道遺産」にも登録されています。
道の駅にある「食とうまいもの館」では、鹿部町の前浜で水揚げされたスケソウダラを使用した特産品の「鹿部たらこ」や「天然白口浜真昆布根昆布だし」が特に人気の商品。食とうまいもの館で購入した食材で、温泉を利用して調理する「鹿部温泉蒸し釜料理」もおすすめです。
このほか道の駅には、「プレミアムたらこ御膳」が大人気という鹿部漁協女性部が運営する「浜のかあさん食堂」や、定番のおむすびや丼もの、揚げあんパンが人気の「こいたのおかず屋」、鹿部町や近海で水揚げされた魚介を取り扱う「道の駅のさかな屋」などがあり、「鹿部の美味しい」が盛りだくさんです。
住所:茅部郡鹿部町字鹿部18番地1
電話:01372・7・5655
営業日・時間
【3月20日~11月30日】月〜木=午前9時~午後5時/金〜日曜と祝日=午前8時30分~午後6時
【12月1日~3月19日】月〜木=午前10時~午後3時/金〜日曜と祝日=午前9時~午後6時
HP:https://shikabe-tara.com/
<その②>宿泊も日帰り入浴も楽しめる2つの老舗温泉旅館
▽温泉旅館鹿の湯
大正9年創業の老舗温泉旅館です。3本の源泉から注がれるかけ流しの温泉は、宿泊だけでなく日帰り入浴でもご利用いただけます。ほのかに磯の香りが漂う庭園露天風呂も好評です。夏の花火大会の際に、窓から花火が見られるお部屋もあります。
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
日帰り入浴料金:大人500円、小人300円、幼児100円
宿泊:1泊2食10,050円(消費税込み)~ ※シーズンによって料金が異なりますので直接お問い合わせください
電話:01372・7・2001
HP:http://shikabe-shikanoyu.com/
▽温泉旅館吉の湯
鹿部漁港の前に位置する浜辺の香り漂う老舗の宿です。温泉は弱塩泉でラドンを含んでおり、腰痛、肩こり、アトピーなどに効果的で、日帰り入浴も可能です。入浴後は肌がすべすべになり湯冷めしにくいと好評です。こちらも、夏の花火大会の際に、窓から花火を見物できるお部屋もあります。
泉質:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
日帰り入浴料金:大人500円、小人300円、幼児無料
宿泊:1泊2食7,550円(消費税込み)~ ※シーズンによって料金が異なりますので直接お問い合わせください
電話:01372・7・2211
HP:https://shikabe.jp/onsen/2180.html (鹿部温泉観光協会ホームページ内)
<その③>憩いの場として親しまれている自然豊かな公園
▽鹿部公園
川遊びができる河川敷や散歩道、アスレチック遊具などがあり、人々の憩いの場として親しまれている「鹿部公園」は、隠れたお花見スポットです。毎年春には約300本の桜が咲き誇り、たくさんの花見客や遠足でにぎわいます。
また、手入れの行き届いた芝生の上でくつろぐことができ、夏にはオオデマリ、秋にはナナカマドなど四季折々の花や草木を愉しむことができます。
住所:鹿部町字鹿部
HP:https://www.town.shikabe.lg.jp/soshiki/kanko_suishin/gyomu/2/3/795.html
▽ひょうたん沼公園
ひょうたん沼公園は、その名のとおりひょうたんの形をした、出来澗(できま)岬の真ん中に広がる湿地性の沼を中心とした公園です。周囲には沼を一周できる散策路や多目的広場、バーベキューもできるあずまや、ユニバーサルデザインのトイレなどがあります。
散策路には木道が整備され、すいせん・ツツジ・アジサイなど四季折々の花々を愉しむことができます。ひょうたん沼越しに望む駒ヶ岳は絶景です。
住所:鹿部町字本別
問合せ先:鹿部町役場 水産経済課 食と観光推進室
電話:01372・7・5293
HP:https://www.town.shikabe.lg.jp/soshiki/kanko_suishin/gyomu/2/3/796.html
<その④>体験型観光プログラムで地元の人々と交流も
鹿部町では、地元ならではの体験が楽しめる観光プログラムをいろいろ用意しています。こちらでは代表的な3つのプログラムをご紹介します。いずれも通年で実施しており、1回の定員は2人~20人(応相談)。3日前までの事前予約が必要です。
問い合わせ・申し込みは「鹿部温泉観光協会」(鹿部町字鹿部18番地1、電話01372・7・3500)で受け付けていますよ。
▽浜のかあさん地元料理体験
鹿部で水揚げされる新鮮な魚介類を使って、お店ではなかなか味わうことのできない、鹿部ならではの家庭料理づくりを体験できます。
鹿部漁業協同組合女性部のお母さんたちと一緒に、魚をさばくところから料理を行い、作った料理はその場で一緒にお召し上がりいただけます。季節によって調理に使う素材は異なり、その時々の鹿部の「旬」を味わえます。〝浜のかあさん〟たちとの交流もお楽しみください。
料金:1人4,000円
所要時間:約120分
▽がらす浮き球編み体験
昔はすべて漁師の手で作られ、漁網を浮かせたり、目印として使われた「がらす浮き球」の保護網を編む体験をします。出来上がった浮き球はお持ち帰りいただけます。鹿部町での楽しい体験の思い出の品として、お部屋のインテリアにいかがですか?
料金:1人2,000円
所要時間:約60分
▽こんブーケづくり体験
鹿部で採れる「白口浜真昆布」を使ってブーケづくりを体験します。白口浜真昆布は名前の通り、乾燥すると断面が白くなるのが特徴で、出来上がると断面の白色と表面の黒色のコントラストでお花が咲いているように見えるブーケを作ります。
料金:1人2,500円
所要時間:約60分
※そのほかの体験観光プログラムはこちらからご確認下さい。
HP:https://shikabe.jp/taiken/(体験観光プログラム一覧ページ)
鹿部町を訪れる9つの理由㊦ 地元の食材を様々な味で×自然が生む絶景×荘厳かつ盛大な祭り
<その⑤>特産品「鹿部たらこ」 持ち帰り可能な新名物も
▽「鹿部たらこ」
噴火湾で揚がったスケトウダラのみを原料に使用している「鹿部たらこ」は一粒一粒がプチプチとしっかりしていながら、全体的にはなめらかな口当たりが特徴。お子様からお年寄りまで美味しく頂けます。職人こだわりの鹿部たらこを、ぜひご堪能ください。「道の駅しかべ間歇泉公園」で取り扱っているほか、直売所を持つ業者さんでも販売中。詳しくは鹿部温泉観光協会HPの「たらこ情報」(https://shikabe.jp/tarako/)から。
「観光パンフレットダウンロード」(https://shikabe.jp/panf/)ページから「たらこマップ」もダウンロードできますよ。
▽「タラスミ」
およそ3年の試行錯誤の末に、2022年に誕生した鹿部の新名物が「タラスミ」です。冷凍商品のためお土産として持ち帰るのが大変だったたらこを、常温保存可能な「カラスミ風珍味」に仕上げました。「一印高田水産」と「イリエ船橋商店」で、それぞれ味付けの違うものを販売しています。生のたらことはまた違った味わいを楽しんでみてください。
(有)一印高田水産:鹿部町本別15、電話01372・7・2013
HP:https://1zirushi.com/
(株)イリエ船橋商店:鹿部町鹿部68、電話01372・7・2010
HP:https://funabashisyouten.com/
◇鹿部町観光を楽しむ!㊦へ続く―。
※情報は記事公開当時のものです。
函館市民が愛するローカルフード店 おすすめ5選
山﨑編集長のご褒美女子旅 vol.1 美食&街歩き 道南・函館編㊤