北海道のワインやクラフトビールなどと、お酒に合う道内各地の食材を使った料理を楽しめる「北海道お酒と食のおいしいマルシェ 2023」が6月30日、札幌市中央区の大通公園8丁目で開幕しました。会場には酒類を販売するテントが並び、肉や魚を焼く香ばしいにおいが立ちこめ、来場者が順番待ちの列をつくりました。
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道内各地の「お酒」44社が出店
2回目の今年、お酒はクラフトビール8社、ワイン17社、日本酒14社、ウイスキーとジン4社、焼酎・リキュールなど1社の計44社が出店。道内各地のクラフトビールがこれだけそろう屋外イベントも少なく、来場者は各社の飲み比べセットで味を試したり、好みの1杯を見つけてじっくり味わったりしています。
ワイン、日本酒・ジンは注文カウンターでお好みの一杯を
会場南側の西側にはワインのカウンターが、東側には日本酒のカウンターがもうけられています。いずれも、注文用紙配布・記入エリアにある用紙を入手し、購入したいワインやお酒にチェックを付け、横の会計カウンターに提出。支払いをしてから、その横のカウンターで商品を受け取ります。
ワイン&ジンは41銘柄、迷ったらカウンターで「相談」を
ワインとジンは、計41銘柄あります。単品で1杯120ミリリットルが600円~1200円。購入したい銘柄に○を付けて何杯ほしいかを書き込みます。注文カウンターにはソムリエやワイナリーの担当者がいますので、迷ったら相談してみてください。
この日は、多田農園(上富良野町)の多田繁夫代表と醸造責任者の菅井伸一さんが会場入り。多田農園は赤の「ピノ・ノワール 2021」(900円)と白の「シャルドネ 2020」(同)、オレンジの「ミュラー・トゥルガウ オレンジ 2022」(800円)を出品しています。菅井さんは「白は果実感があり、アカシアや白い花の香りがするすっきりとした飲み口。赤は飲みやすく、ミネラルを感じられるエレガントな味。オレンジは皮から出る渋みやタンニンで複雑さを感じられます」と説明してくれました。多田さんは「どれも、食事にワインが寄り添う感じで、肉にも魚介類にも合わせやすいです」とすすめます。
日本酒も31銘柄、単品や3種飲み比べで
日本酒は31銘柄がそろいます。注文の仕方は2通りあり、単品で1杯120ミリリットル(500円、600円、800円)か、3種類の飲み比べです。3種類飲み比べは1杯30ミリリットルが3杯ですが、1杯100円、200円、300円のグループから1銘柄ずつ選んで計600円になるようにして注文します。こちらもワインと同様、注文用紙に○を付けてカウンターに出してください。
この日は、国稀酒造営業部長の伊藤明則さんがカウンターに。国稀酒造は今回、「國稀 純米吟醸」と「スパークリング純米吟醸トワイライトスター」「國稀 純米大吟醸」の3銘柄を出品。純米吟醸と純米大吟醸は北海道限定販売、スパークリングは通常、酒蔵でしか扱っていません。
スパークリングは道産酒米の吟風を使用。一般的な日本酒は三回に分けてもろみを仕込む「三段仕込み」でつくるのに対し、スパークリングは「五段仕込み」とし、ワイン酵母を入れています。伊藤さんは「男女問わず人気で、白ワインのような香りとシュワシュワとした泡で、肉料理にも合います」と話します。吟醸も吟風を使っています。大吟醸は道産酒米きたしずく100%でつくり、伊藤さんは「酸が抑えられ、飲みやすくなめらかな味わいに仕上がりました」と胸を張ります。
「独立テントで出店」も要チェックです
ワイン、日本酒のブースではなく、独立してテントを構えるワイナリーや醸造所もあります。
札幌市の月と太陽BREWINGは、ピルスナーやネルソンソーヴィンラガーなど4種類を提供。4種類を250ミリリットルずつ飲み比べできるセット(1500円)が一番良く出ているといいます。醸造長の森谷祐至さんのイチ押しは、ペールエール。国内のクラフトビールの味を競う今年2月の「ジャパン・グレートビア・アワーズ2023」で銅賞を受賞した自慢の1杯です。モルトの味わいが感じられる王道のアメリカンスタイルのビールで、森谷さんは「飲み口は軽く、モルトとホップのバランスが良いビールです」と説明します。
北海道ワイン(小樽)は、商店街の福引きで使うような「ガラポン抽選」でボトルワインを販売しています。ガラポンを回して出た玉の色によって、4等から特賞まで外れなしで当たる仕組みで、1回2千円で必ず2500円以上のワインと引き換えることができます。特賞は1本1万2千円のスパークリングワインの白とロゼのセットで、これが出ればとってもお得。来場者が挑戦するたびに「大当たりー!」と大きな鐘の音が響いていました。グラス提供もしており、白、赤それぞれ3種類(1杯80ミリリットル入り)の飲み比べセットは千円です。
初出店のルピシアグルマンは4種類の生ビールを提供しています。一番のおすすめは、6月下旬に発売されたばかりの「白桃烏龍極品」(700円)。お茶の製造、販売のルピシアで人気の、桃の香りの台湾ウーロン茶を使った季節限定のビールです。昨年つくったアールグレーダージリンの香りのビールに次ぐ、お茶の香りの季節限定第2弾。同社プロモーション部長の戸部寿美枝さんは「白桃烏龍はとても人気のお茶。上品な茶葉の香りがするビールで、食事にも、スイーツにも合います」と話します。
魚介や肉、フルーツ…フードも多種多彩
フードも種類豊富で、あちこちのテントからおいしそうなにおいが漂ってきます。初出店のアツマル水産(札幌)のイチ押しは、常呂町産のホタテのバター焼き(1個400円)。直径12~13センチの4年貝のウロなどを丁寧に取り除き、ふっくら焼き上げ、バターで香り付け。1枚400円で、焼き上がりを待つ人で列ができています。同社代表取締役の道又和寿さんは、常呂町産のカキを崩さずまるごと1個入れた「カキコロッケ」(2個600円)を揚げながら「このコロッケはほかにはない。味もついているので、そのまま食べてね」と来場者に声をかけます。
ひがし北海道つぶ貝本舗・つぶ貝と旅するクシロバコ(釧路)は、新商品のツブのアヒージョ(千円)が人気。ツブのほか、ブロッコリーやトマトが入り、パンが付きます。ガーリックチップの香りと、ツブの食感が絶妙で、ワインにもビールにも合います。殻ごと炭火で焼き上げたしょうゆ味の「つぶ焼き」(4個千円)や串焼き(4本千円)の香りには、日本酒を手にした人たちがふらふらと引き寄せられていました。
牛たん・ホルモンと炙り肉寿司 鈴の屋(札幌)は、昨年も人気だった肉寿司を買い求める人が多くいました。牛たん元とラベンダーポーク、白老和牛の炙りがのった握りで、6貫セットで1400円。具だくさんの「ミックスホルモン焼きそば」(800円)や「牛タンのアヒージョ」(600円)も人気だそうです。
焼き物や揚げ物をお供にお酒を飲んだ締めには、さっぱりとしたフルーツを。まる福ヤマキチ(札幌)は2種類のカットメロンを600円で販売しています。「夕張メロン」はさすがのブランドで、観光客らに安定の人気です。一方の「ふらのやまとうメロン」は富良野市東山の農家数軒がここ数年、つくっている赤肉メロン。「皮の際までオレンジ色の実。残すところがなくて、くまなく甘い」そうです。
北海道産のワインや日本酒、ビール&フードがずらり~「北海道お酒と食のおいしいマルシェ」2日目7/1レポート
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「北海道お酒と食のおいしいマルシェ 2023」は、7月2日まで。1日は午前11時~午後8時、2日は午前11時~午後6時。問い合わせは運営事務局 電話080・6067・2275
「北海道お酒と食のおいしいマルシェ2023」今年も開催 6月30日~7月2日、札幌・大通公園
「おいしいマルシェ」の期間中、「来場者限定」で、貴重な道産ワインが当たる「プレゼントキャンペーン」も実施中です。詳細はこちら👇から。
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