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2023.07.07

From北海道新聞

日高の工房 2年間で試作10回以上*町産ブルーチーズ完成*8月以降販売*臭み抑え食べやすく

北海道新聞記事
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ブルーチーズのもとになる固形分から分離した水分を抜く作業をする伊藤さん
ブルーチーズのもとになる固形分から分離した水分を抜く作業をする伊藤さん

 【日高】町内でチーズ製造・販売する「チーズ工房1103」(富川東6)は、ブルーチーズの新商品「あおい煌(かがやき)」を製造し、8月以降に販売を始める。日高管内で現在ブルーチーズを製造するのは同店だけ。ブルーチーズ作りは2021年のオープンからの念願とあって店主の伊藤彩さん(36)は「ようやく作り上げた商品。多くのお客さんに味わってほしい」と喜んでいる。

<あおい煌>3カ月の発酵・熟成を経て出来上がったブルーチーズ
<あおい煌>3カ月の発酵・熟成を経て出来上がったブルーチーズ

 同工房は町内産の牛乳でチーズを製造している。これまで、さけるタイプのストリングをはじめ、モッツァレラ、カマンベールなど6種類を作ってきた。道内でも少ないブルーチーズ作りへの挑戦は伊藤さんの当初からの念願で、工房を開いた21年6月から試作を始めた。

 同工房のブルーチーズ作りは、まず牛乳を加熱殺菌後、乳酸菌と青カビ、酵素を加えて固形物を作る。固形物を手作業などで細かくしていく過程で固形分と水分(ホエイ)に分離させ、水分を適度に調整して抜いてから円柱状の型枠に入れて発酵させる。何度も塩を塗り込んで浸透させ、3カ月程度熟成させて出来上がる。45リットルの牛乳から作ることができるブルーチーズの量は4キロ程度だという。

 「日本酒に合うチーズを目指した」という試作は2年間で10回以上行った。伊藤さんは「青カビの種類や型枠の形、発酵・熟成期間などで味が全然違う。理想の味に近づけるのに苦労した」と振り返り、「ブルーチーズ独特の臭みは抑えつつ、ミルク感の強い食べやすい味に仕上がった」と自信を持つ。

 販売開始は8、9月ごろから。1個100グラムで価格は千円前後を予定している。

 同店は毎月第4日曜のみの営業で、午前11時~午後5時。問い合わせは、電話050・1091・4099へ。(石井純太)

(北海道新聞2023年6月30日掲載)

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