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2023.07.08

From北海道新聞

2年前新規就農 鈴木さん夫妻*人気チーズ菓子の味守る*4月閉店「ニセコフロマージュ」からレシピ*機材、販売先も継承

北海道新聞記事
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放牧地に立ち、レシピを受け継いだクリスピーチーズを手にする鈴木登さん(左)、塁さん夫妻
放牧地に立ち、レシピを受け継いだクリスピーチーズを手にする鈴木登さん、塁さん夫妻

 【ニセコ】町東山で20年近く営業し、4月末に閉店したチーズ専門店「ニセコフロマージュ」が手がけていた菓子の製造販売を、町有島の牧場「ニセコリン・リンファーム」が引き継いだ。2年前に新規就農した同牧場の鈴木登さん(39)、塁さん(39)夫妻は「地域で愛されてきた味を守りたい」と意気込んでいる。

 ニセコ高橋牧場で共に働いていた鈴木さん夫妻は2021年に就農した。現在は乳牛11頭を放牧飼育する小規模酪農を営み、将来的には生乳の生産、加工、販売を一貫して行う6次産業化を目指す。

 同業者の紹介で知り合ったニセコフロマージュ店主の関規明さん(66)が、高齢などを理由に店をたたむと聞いたのは今年2月。最後まで製造を続けていた、チーズを焼き上げたカリカリ食感が人気の「クリスピーチーズ」の継承を打診された。町のふるさと納税の返礼品にもなっている看板商品で、「自分たちにできることなら」と快諾した。

 関さんからチーズの分量や焼き加減などのレシピを教わり、加工場を建てるなど準備を進め、5月1日に発売した。製造を担う塁さんは「関さんが作っていたあの味だからこそ、作り手が変わっても手に取ってもらえる」と使命感を語る。

 機材や販売先も全て無償で譲った関さんは「後継者はいないとほぼ諦めていた。この先もクリスピーチーズが残ることがうれしい」と安心して2人を見守る。

 同牧場は、クリスピーチーズを通じて牧場の知名度向上と販路拡大を図り、今後は自家生乳を使ったアイスクリームなどの加工品製造も行いたい考えだ。登さんは「飼料や資材の高騰で酪農業が厳しい状況の中、経営を安定させ、酪農の魅力も伝えたい」と話す。

 クリスピーチーズはプレーン、ピリ辛、ペッパーの3種類。道の駅ニセコビュープラザでは、各1袋3枚入り380円で販売している。(加藤遥花)

(北海道新聞2023年7月1日掲載)

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