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2023.10.01

From北海道新聞

〈マチのこだわり味自慢〉cafe Rain=札幌市*パウンドケーキ 優しい甘さ

北海道新聞記事
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チョコや抹茶、キャラメルなどさまざまな味を用意したパウンドケーキ。詰め合わせは贈り物としても人気だ
チョコや抹茶、キャラメルなどさまざまな味を用意したパウンドケーキ。詰め合わせは贈り物としても人気だ(中村祐子撮影)

 きめ細かい小麦粉の「きたほなみ」、ビートから作られるグラニュー糖にバターと卵。多くの素材に道産を使ったパウンドケーキは一口含むと、優しい甘さがふんわりと広がる。「cafe(カフェ) Rain(レイン)」が誇る人気の「Rainプレミアムパウンド」(プレーン味、1切れ373円)は、店名の雨のようにしっとりした口どけが自慢だ。

 飲食店で働いた経験からバル開業が夢だった上田啓晶(ひろあき)さん(32)と、カフェを持ちたかった妻千笑(ちえみ)さん(31)の思いを形にし、2017年オープンした。学生時代に製菓を学んだ千笑さんが素材の良さが伝わりやすく、味やトッピングでさまざまな展開ができると考え、パウンドケーキをカフェの看板商品に掲げた。

「北海道を代表するお菓子の仲間入りができれば」と語る上田啓晶さん
「北海道を代表するお菓子の仲間入りができれば」と語る上田啓晶さん(中村祐子撮影)

 世の中で「インスタ映え」が注目される中、仕上がったケーキを見た啓晶さんは最初、「こんなに素朴とは思っていなかった」と驚いた。ただ素材の魅力を引き出したおいしさが評判を呼び、持ち帰り用に個別包装の商品も売り始めた。

 濃厚なチョコレート生地に大きなくるみが入った「ガトーショコラ」、マーブル模様の生地がかわいらしい「キャラメルバナナ」(いずれも405円)など、季節限定品も含めて常時8種類前後を用意した。「アレルギーなどがあっても手に取れる人が増えたら」と米粉で作った商品も1種類ある。今後種類を増やすため、開発に力を入れる。

 日中はランチも楽しめるカフェ、午後5時以降は香草を使った料理を提供するバルとして営業する。JR札幌駅改札内や狸小路に開業した商業施設「モユクサッポロ」にも店舗を構え、観光客に売り込む。啓晶さんは「パウンドケーキを通して道産食材の魅力を伝えたい。北海道を代表する菓子の仲間入りができれば」と熱く語る。(光嶋るい)

▼所在地 札幌市中央区北1西24の3の11
▼電話 011・699・5941
▼営業時間 午前11時~午後10時(金、土、祝前日は午後11時まで)
▼取り寄せ 自社のホームページ(https://www.rain-hokkaido.com)から
▼定休日 火曜日
▼交通 札幌市営地下鉄東西線円山公園駅から徒歩5分
〈マチのこだわり味自慢〉ティンカー・ベル=北見市*濃厚チーズ とろける食感
〈マチのこだわり味自慢〉ゝ月庵(てんげつあん)=上川管内東川町*三つの食感 米粉シフォン

(北海道新聞2023年9月29日掲載)

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