小樽の夜を楽しみたいなら、なんといっても花園エリア。観光名所でもある「寿司屋通り」から一本入ると、そこかしこに細い路地や小路があり、個性豊かな居酒屋やスナック、バーが軒を連ねています。港町・小樽らしく、どこかレトロな昭和の雰囲気漂う花園エリアで、ちょっと一杯飲みませんか。「小樽花園宵街めぐり」の3回目は、深夜遅くまで営業している5軒のお店をご案内。「もう少し飲みたい」という方におすすめです。
目次
フードの品揃えが豊富 しっかり食べたい時に
<大衆バル Bridge>
今年オープン10年の「大衆バル Bridge」。以前はJR小樽駅の近くにありましたが、2019年12月に現在の寿司屋通り沿いに移転。カジュアルな雰囲気と、深夜1時まで営業しており、ガッツリ食べられるメニューが多いこともあって、店が終わった後の同業者もよく来るそうです。とくに20代から50代までのお客さんが多く、98%が市民というくらい地元で愛されているお店です。
人気メニューの1つが、「Bridgeポテト」。細切りのポテトをカリッカリに揚げ、アンチョビバターで味付けしパセリを散らしています。「とりあえずBridgeポテト」と最初の一杯のように頼まれるほど、人気なんだそうです。
また、店主の佐藤亜友太さんが「作るのが嫌だってくらい出る」と笑うほど大人気なのが「エビとトマトクリームのパスタ」。これを食べるために、来店される人も多いそうですよ。そのほか、チキンオーバーライスや肉寿司など、ご飯ものもいろいろあります。
各種ビールやワインなどドリンクも多種あるなか、自家製リモンチェッロ(レモンピールを使用したオリジナルリキュール)や、同じく自家製のレモネードで作る「レモンビール」など、レモン系のアルコールが人気。女性が大好きな、自家製サングリアもありますよ。
気軽にいろいろな味を夜遅くまで楽しめる、地元の人気店「Bridge」。営業は深夜1時までとなっていますが、店主いわく「お客さんがいるまで開けます!」とのこと。1階のテーブル席だけでなく、2階には大小の半個室(小上がり)もありますし、3階には70名収容の大広間も。デートに女子会に宴会にと、いろいろな場面でご利用くださいね。
住所/小樽市花園1丁目4-23 |
電話/0134・64・1218 |
営業時間/午後5時~翌午前1時 |
定休日/日曜 |
男気溢れる店主が焼く 食感絶妙「とりレバー」
<焼きとり居酒屋 小樽炭花>
この11月、現在の場所に移転オープンしてからちょうど5周年になる「焼きとり居酒屋 小樽炭花」。以前も2年半、花園の別の場所で営業していました。その頃から地元のお客さんが8割で、ほとんどが常連さん。平日は0時まで、週末は深夜2時までと遅くまで営業しているのも人気の秘密で、店主の小黒隆史さんお一人で店を切り盛りしていることも多く、忙しくなると常連さんが洗い物を手伝ってくれたりするそうです。
炭火で香ばしく焼く焼鳥メニューのなかで、一番人気なのが「とりレバー」。レバー独特のモサモサとした食感にならないよう、弱火でじっくり火を入れるのが美味しさの秘訣で、最後に強火で焼くことで、外側は弾力があるのに中はふわっとした食感の美味しいレバーになるんだそう。また、コリコリした食感の「上ガツ」も人気の一品です。
不思議なのは、メニューにザンギがないこと。お客さんにも「ザンギないの?」と聞かれるそうですが、7年半店をやっていても、小黒さんが納得するザンギは完成せず、「中途半端なものを出すくらいなら出さない」と今はまだメニューにありません。
そんな男気溢れる店主は、地元の神輿会 櫻寿(おうじゅ)の「頭(かしら)」を務めています。浅草の三社祭にも、毎年担ぎに行くという小黒さん。常連のお客さんの中には、神輿の仲間も多いそうです。
花園町内は出前もしているということなので、別の店で「炭花」の焼鳥を味わえることもあるかもしれませんよ!
住所/小樽市花園1丁目12-19 |
電話/0134・64・5338 |
営業時間/午後6時~12時(月~木曜)、午後6時~翌午前2時(金・土曜) |
定休日/日曜 |
あの味に会いたくて~小樽花園宵街めぐり~①グルメあれこれ5選
時間を気にせず味わいたい 大将の熟練の技と味
<鮨 葵結>
昨年12月にオープンしたばかりの「鮨 葵結(あおい)」。小樽出身で、16歳からこの道に進んだ店主・山口葵一郎(きいちろう)さんは、現在40歳。寿司屋の大将としては若い方ですが、これまで、小樽の老舗店に16年、名古屋や東京の店でも腕を磨き、板前としてのキャリアはすでに24年です。満を持して、夢だった自分の店をオープンさせました。
黒を基調としたシックな店内は、まるでバーのような雰囲気。常連さんからは「人に教えたくない店」と言われる隠れた名店です。「若い方にも来てほしくて、オシャレな店内にしました。最初は敷居が高く感じられるかもしれませんが、ぜひカウンターで食べてほしいです」という山口さん。
まずは酒の肴となるメニューを楽しみつつ、対面でじっくり鮨を味わってもらいたいそう。ちなみに、シャリは江戸前鮨で使う赤酢を使用。ほのかに紅く染まったシャリは小ぶりなので、女性や少食な方でも、最後の〆にちょうどいいサイズ感です。
何より嬉しいのは、営業時間。平日は深夜2時まで営業しているので、「寿司の街・小樽に来たのに、時間が遅くて空いている鮨屋がない…」なんていう心配はありません。ぜひ、「鮨 葵結」で時間を気にせず、美味しい鮨とお酒を楽しんでくださいね。
住所/小樽市花園1丁目10-8 2階 |
電話/0134・61・6451 |
営業時間/午後5時~翌午前2時(火~土曜)、午後5時~12時(日曜・祝日) |
定休日/月曜 ※なお、今後変更の予定があるため、公式インスタグラムで要確認 https://www.instagram.com/aoi.sushi.1215/ |
港町・小樽の小路をそぞろ歩き、飲み歩き~「小樽花園宵街めぐり」のお店を楽しむ~スタンプラリー12/31まで
不動の一番人気「油そば」 あっさり「小樽ブラック」も
<ラーメン居酒屋 右衛門>
「小樽には縁もゆかりもなかった」という北見出身の店主・須河靖彦さんが営む「ラーメン居酒屋 右衛門」。今年取り壊しとなった、道内最古の「花園高架下商店街」で長く営業していたラーメン店でした。3月22日の閉店後は、和食などこれまでの調理経験を生かした店にと、ラーメン居酒屋として4月3日に現在の場所でリニューアルオープンしました。
じつは、須河さんのお父さんは寿司職人、ご自身も和食で修業されていたこともあり、オススメは「刺身の3点盛」。そして、高架下の営業時から不動の一番人気というのが「油そば」で、醬油ベースのこってり系のタレがからみ、とくに若い男性に人気の一品です。また、ピリ辛の「台湾まぜそば」はタレも具材も違い、油そばよりはあっさり。どちらも特注の太麺を使用した食べ応えのあるメニューです。
そして、ラーメンのひそかな人気メニューというのが「小樽ブラック」と名付けている黒いしょうゆラーメン。濃い色の見た目より味はあっさりとしていて、飲んだ後の〆ラーメンにもピッタリです。
「夜遅くまでやっているラーメンとつまみのある店なので、ぜひ来てくださいね」という須河さん。一見、怖そうに見られるそうですが、人好き・話好きで笑顔がかわいいんです。そんな店主を慕って、近所の95歳のおばあちゃんが通ってきてくれるそうで、「麺はやわらかく、味は薄くしてあげるんだ」とニッコリ。若い人からご年配の方まで愛されている「ラーメン居酒屋 右衛門」。金曜、土曜の夜は深夜1時まで営業していますよ!
住所/小樽市花園3丁目8-18 |
電話/080・8296・0638 |
営業時間/午前11時半~午後2時、午後4時半~10時(金・土曜は翌午前1時まで) ※スープがなくなり次第終了 |
定休/日曜 |
この空間がたまらない~小樽花園宵街めぐり~②居心地の良いお店6選
個性的なマスターと 一緒に楽しく盛り上がる
<Bar Sun&Peace>
今年で10年目となる「Bar Sun&Peace」。看板には「大爆笑バー」とありますが、店主1人で切り盛りしていることもあり「自分がお客さんを楽しませるというより、お客さん同士が仲良くなって盛り上がってくれるのが一番嬉しい」と語るマスターの酒井陽平さん。そんな時間と空間を楽しみに、市民が集まってくるカジュアルなバーです。
安くいろいろ飲んでほしいからと、1人からでも「90分3000円」飲み放題が可能。お菓子類以外のフードメニューはないため、持ち込みもОKです。騒がしくもなく、落ち着き過ぎない絶妙な空間は店主にとって「自分の家」感覚だそうで、暑い時は上半身裸で掃除をしたり接客したりすることも! 普通に服を着ていると、「あれ?今日は裸じゃないんだ?」と聞かれることもあるそうです(笑)。
そんな店主ですが、意外にも「実は人見知りなんで、社交的なお客さん、待ってます♥」とのことですよ。店を始める前は、人力車の俥夫(しゃふ)をしていて小樽案内人の資格を持っていたり、店内に飾られているカッコイイ「書」をしたためたりと、いろんな顔を持っている酒井さん。営業は深夜2時まで。こんな個性的な店主と一緒に楽しい夜を過ごしたい方、お待ちしております(笑)!!
住所/小樽市花園1丁目12-20 2階 |
電話/090・5077・2095 |
営業時間/午後8時~翌午前2時 |
定休日/不定休 |
「大人な時間」を過ごしたい~小樽花園宵街めぐり~④しっとりと楽しむお店4選
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