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2023.11.05

From北海道新聞

リンゴ栽培4年目「ひだまりファーム」*シードル100%足寄産*年明け完成 まず500本

北海道新聞記事
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町内の醸造所でリンゴの洗浄や選果を手際良く行う「足寄ひだまりファーム」の沼田代表(右)ら
町内の醸造所でリンゴの洗浄や選果を手際良く行う沼田代表(右)ら

 【足寄】リンゴが原料の発泡性果実酒(シードル)の製造を手掛ける町螺湾地区の「足寄ひだまりファーム」(沼田正俊代表)は、町中心部に整備した醸造所で、同ファーム産のリンゴを使った仕込み作業を開始した。町産原料を使った醸造は初めてで、発酵を経て年明けに100%足寄産のシードルが誕生する。

 シードルの製造事業は2020年に開始し、並行してリンゴの栽培に取り組んだ。作付面積は徐々に拡大し6千平方メートル。4品種千本を育成し、栽培4年目でまとまった収量を確保できたことから醸造することにした。今回は初年度に植えたシナノゴールドとシナノスイートの木から340キロを収穫した。

 仕込み作業は20日に始めた。同ファームの従業員ら3人で選果と洗浄を行った後、専用の機械で粉砕や搾汁し約230リットルをタンクに入れた。2日間寝かせ上澄みを別のタンクに移し酵母を添加し、発酵させ仕上げる。

 2月に開設した醸造所「ブランク・ハードサイダー・ワークス」では、後志管内余市町や長野県から原料を調達し2千リットルを醸造。4月から道の駅や同ファーム運営の「カフェ・デ・カミーノ」(螺湾93)などで販売され、順調な売れ行きをみせている。

 今回の醸造では330ミリリットル入り500本を製造予定で価格は未定。沼田代表は「原料生産から製造まで町内で完結させる形にようやくなった。混じりっ気のない足寄産の商品をまずはマチの方々に味わってもらいたい」と話す。(大井一平)

(北海道新聞2023年10月25日掲載)

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