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2023.12.21

きらめく夜景も楽しめる創作フレンチ~札幌市内のおすすめ3選~食べて、眺めて、心も満足

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

ライトアップされた大倉山のジャンプ台を望む「ヌーベルプース大倉山」のダイニング
ライトアップされた大倉山のジャンプ台を望む「ヌーベルプース大倉山」のダイニング

 「日本新三大夜景」の一つとされる札幌の夜景。市内には、その輝きを楽しみながら、道産ワインと北海道キュイジーヌ(料理スタイル)を味わうことのできるレストランがあります。旬の道産食材を使い、和のテイストを取り入れた「北海道フレンチ」を提供する3カ所を紹介します。いずれも札幌振興公社が運営する創作フレンチの店です。

旬の道産食材に和のテイスト 
ヌーベルプース大倉山

大きな窓からはジャンプ台が見えるヌーベルプース大倉山のダイニング
ヌーベルプース大倉山のダイニング。大きな窓からはジャンプ台が見えます

 3店の中で、最も格式の高いのが「ヌーベルプース大倉山」です。大倉山ジャンプ競技場内にあり、競技場入り口から30メートルを超える長い屋根付きエスカレーターで上ったところにある、明るいガラス張りの建物の中にあります。

 56席あるダイニング部分は一面ガラス張りで、山の稜線に沿ってつくられたジャンプ台が見えます。ジャンプ台は夜はライトアップされており、昼夜ともに、迫力ある風景を間近に楽しめます。最大14席の個室からは、札幌のまちを見下ろすことができ、夜は夜景が広がります。2人がけのプレミアムシートも2つあります。

 ヌーベルプースは「新芽」を意味し、フランス料理に和の食材や技法を加えた、枠にとらわれない新しいテイストの料理を提供しています。例えば「ユリ根と海の幸のジュレ」は、ユリ根の入ったムーステリーヌにツブやホタテ、ウニをのせ、カツオだしのジュレで全体をまとめています。ミョウガやハッカク、ユズなど和を感じる素材もメニューの随所に取り入れています。

看板メニューのエゾシカのアンクルート
看板メニューのエゾシカのアンクルート

 看板メニューのひとつが「エゾシカのアンクルート」。白糠産のエゾシカ肉をパイで包んで焼き上げたもので、美しい模様を入れた半円形のパイをカットすると、絶妙な火入れのシカ肉が顔を出します。

 この時期は白糠産のエゾシカ肉や真タチ、毛ガニ、帯広産のゴボウなどを使ったメニューが登場します。近年道内で水揚げが増えているブリを提供することもあるそうです。春はシェフが自然豊かなレストラン近くでつんでくるフキノトウなどの山菜やキノコ、夏はアスパラやトウモロコシ、秋はサケやカボチャ、ジビエなど、その時もっともおいしい季節の素材を活用し、ほかにない一皿を提供しています。

夜は少し照明を落とした落ち着いた雰囲気のダイニング
夜は少し照明を落とした落ち着いた雰囲気

 ランチは3850円、5170円、7150円の3種類。ディナーは7150円、1万1000円、1万3200円、1万6500円。ほかに、結婚前の両家顔合わせやさまざまな記念日、お祝いごとなどに合わせた特別プランもあります。

住所札幌市中央区宮の森1274
大倉山ジャンプ競技場内札幌オリンピックミュージアムアネックス2階
電話番号011・518・6311(予約センター)
営業時間午前11時半~午後3時、午後5時半~9時半
定休日あり。ホームページで確認を

夜景の美しさ引き立てる一皿を 
ザ ジュエルズ

壁一面ガラス張りで、藻岩山山頂からの夜景の大パノラマを堪能できる「ザ ジュエルズ」の店内
壁一面ガラス張りで、藻岩山山頂からの夜景の大パノラマを堪能できます

 「札幌の夜景が一番美しく見えるレストラン」とうたう「ザ ジュエルズ」。藻岩山の山頂にあり、「ジュエル(宝石)」の名にたがわず、宝石をちりばめたような夜景を一望できます。「日本新三大夜景」にも選ばれた札幌の夜景を左から右までの大パノラマで堪能できます。

 同店は標高531メートルの山頂にあるため、行くためには、札幌もいわ山ロープウェイとミニケーブルカーで登るか、車でロープウェイの中腹駅に行き、そこからミニケーブルカーに乗り換える必要があります。冬は車は通行止めになるので、交通手段はロープウェイのみになります。店は、ケーブルカーを降りた山頂駅の中にあります。

 ダイニングは札幌の市街地がある北側がガラス張りになっており、全席から昼は街並みが、夜は夜景が展望できます。札幌振興公社のレストラン統括支配人の伊賀智史さんは「世界各地の夜景が有名なレストランやバーを視察しましたが、ジュエルズほど美しく見えるところはありません」と胸を張ります。

 以前は席の指定はできませんでしたが、本年度からは1人1100円で窓側の席指定ができるようになりました。ジュエルズのダイニングは夜景がきれいに見えるように照明を落としていますが、天候や状況によって、さらに暗くして夜景を観賞する時間をつくることもあるそうです。

夜景を2人占めできる「ザ ジュエルズ」のプレミアムシート
夜景を2人占めできるプレミアムシート

 2席ずつの個室のプレミアムシートは3つ。夜景が正面から見えるS席(席料5500円)、A席(3300円)、B席(2200円)がありますが、クリスマスなどのイベント時をはじめ、まずS席から予約が埋まるそうです。「メーンディッシュは夜景」と考えている人も多いようです。プロポーズや記念日に利用する人も多く、花束の用意もお願いできます。伊賀さんは「プレミアムシート3つがすべてプロポーズでの利用だった日もあります」と言います。

「ザ ジュエルズ」が提供している、初夏の藻岩山をイメージしたキッシュ
初夏の藻岩山をイメージしたキッシュ

 とはいえ、料理も絶品。「モイワキュイジーヌ」と呼ばれており、夜景の美しさをさらに引き立てます。看板メニューはキッシュ。季節によって具や盛り付けは変わりますが、ソースを敷いた上にのせられた丸いキッシュの上には、藻岩山を模して野菜やエディブルフラワー、ハーブなどがこんもりと盛られます。芽吹きや深緑、紅葉、雪景色と季節ごとの藻岩山を表現するため、色合いも変わります。ランチでスープやメーンとともに提供しています。

 ランチは1980円と2750円、3520円、4950円の4通り。ディナーは6380円と8800円、1万1550円。ランチの2750円と1980円のコース以外は予約が必要で、ロープウェイとミニケーブルカーの利用料がサービスされます。

 また、藻岩山では、南京錠の「愛の鍵」に恋人たちの名前を書いて山頂の「幸せの鐘」に取り付けると、絶対に別れることはないといういわれがありますが、ジュエルズオリジナルの「愛の鍵」とのセットも用意しています。

住所札幌市南区北ノ沢1956番地先
藻岩山山頂
電話番号011・518・6311(予約センター)
営業時間4月~11月=午前11時半~午後2時半、午後5時~午後9時 
12月~3月=正午~午後2時半、午後5時~午後9時
(ランチ営業は土、日、祝日のみ)
定休日ホームページで確認を。ロープウェイの運行状況によって休業することもあり。

グリルの煙、香り、音を体感 
ザ ガーデン サッポロ 北海道グリル

ホワイトイルミネーションが輝く大通公園を見下ろせる「ザ ガーデン サッポロ 北海道グリル」のダイニング
ホワイトイルミネーションが輝く大通公園を見下ろせるダイニング

 札幌・大通公園のランドマーク、さっぽろテレビ塔3階に今年4月、オープンしたのが「ザ ガーデン サッポロ 北海道グリル」。創作料理と北海道の旬の食材をシンプルに味わう「北海道グリル」の店です。目の前で肉を焼き上げ、立ち上る煙や香り、ジュウジュウという音などを体感できる「体験型」の一皿を提供しています。

「ザ ガーデン サッポロ  北海道グリル」のダイニングからの眺望
ザ ガーデン サッポロ 北海道グリルのダイニングからの眺望

 テレビ塔3階は地上約23メートル、ビルの6階相当で、一面に大きな窓がある西向きのダイニング43席からは大通公園の四季を展望できます。この時期はホワイトイルミネーションを見ることができ、地上からとはちょっと違ったイルミネーションの表情を楽しめます。個室は最大3室。パーテーションを外すと最大14人まで着席できます。こちらは大通公園に面していませんが、温かみのある落ち着いた雰囲気が楽しめます。

肉も野菜もシェフが目の前でグリルしてくれるという「ザ ガーデン サッポロ  北海道グリル」の料理
肉も野菜もシェフが目の前でグリルしてくれ、臨場感が高まります

 看板メニューは十勝ポロシリ黒牛のフィレ肉のグリル。シェフがワゴンサービスで小さなグリエ用の鉄板グリヤードの上で肉や野菜を焼き上げます。札幌振興公社のレストラン統括支配人の伊賀智史さんは「目の前で焼き上げられるライブ感で、より一層おいしく感じられます」と話し、「いいにおい」「音がおいしそう」とガヤガヤ、楽しい感じで味わってほしいそう。季節の野菜を盛り込んだ「サラダガーデン」も店名を冠しているだけあって、自信作です。

ティースタンドに盛り付けられた「ザ ガーデン サッポロ  北海道グリル」の限定ランチ
ティースタンドに盛り付けられた限定ランチ

 ランチは3520円、4950円と、グリルサービス付きの6380円。アフタヌーンティーで使われるティースタンドにアペリティフやフィンガーフード、メーンディッシュを盛り込み、スパークリングワインかノンアルコールカクテルが付いた1日10食限定のランチ(2750円)もあります。ディナーは6380円、8800円、1万1550円で、1日2組限定の1万3200円のコースもあります。6380円のコース以外はグリルサービス付きです。

住所札幌市中央区大通西1丁目
さっぽろテレビ塔3階
電話番号011・218・7268
営業時間午前11時半~午後2時半、午後5時半~午後9時半
定休日あり。ホームページで確認を
新三大夜景・札幌をさまざまな場所から楽しみたい! 絶景ビュースポット4選
小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

トリップイート北海道

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