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2024.01.11

京都のお茶味わって 抹茶・煎茶の3種飲み比べ、抹茶スイーツも 1/19まで、センチュリーロイヤルホテルで

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

期間限定で出店しているd:matchaのポップアップショップ
期間限定で出店しているd:matchaのポップアップショップ

 京都府南部の和束町(わづかちょう)産のお茶を販売しているポップアップショップが1月11日(木)から、センチュリーロイヤルホテル2階ロビーに出店しています。お茶の試飲・販売のほか、和束町の茶葉を使ったスイーツも出品しており、煎茶3種類、抹茶3種類の飲み比べも提供しています。19日(金)まで(13、14の両日は休み)。

お茶や抹茶スイーツを販売

会場で和束町産のお茶やお茶を使ったスイーツをすすめる郭さん
和束町産のお茶やお茶を使ったスイーツをすすめる郭さん

 同ホテルのレストランで1月に開催している「おいしおすえ。京都フェア」の一環で、京都が本店で、国内では札幌のみに支店のある「d:matcha Kyoto(ディーまっちゃきょうと)」が協力しています。札幌店店主で日本茶インストラクターの資格も持つ郭漢英(かく・かんえい)さんによると、煎茶や抹茶は通常、さまざまな生産者や品種をブレンドして商品化するのに対し、d:matchaは和束町の自社栽培の茶葉を専門に扱い、同じ畑でつんだ1つの品種だけで煎茶や抹茶をつくる「シングルオリジン」にこだわっています。

店頭に並ぶ各種のお茶
店頭に並ぶお茶
パッケージに表示された、お茶の収穫日や畑の場所、品種など
お茶の収穫日や畑の場所、品種などが表示されたパッケージ

 このため、パッケージには収穫日や一番茶であること、畑の場所、品種、収穫前に遮光する「被覆」をどのくらいしたかが明記されています。郭さんは「品種の特徴やどこで作られているか、いつ収穫したかなど、お茶の情報をしっかりと伝えられます。品種や被覆の期間によって、味が変わることも感じることができます」と話します。

左から、ロールケーキ、チョコチーズケーキ、チーズケーキの抹茶スイーツ
左から、ロールケーキ、チョコチーズケーキ、チーズケーキ
左から、ほうじ茶、ベリー抹茶、濃茶を使ったティラミス
左から、ティラミスのほうじ茶、ベリー抹茶、濃茶

 ポップアップショップでは、そんな煎茶と抹茶のほか、お茶を使ったスイーツも販売しています。これもすべて、d:matchaのオリジナル商品です。抹茶チーズケーキ(ホール2050円、カット550円)はほのかなチーズの塩味と優しい抹茶の香りがぴったり。マーブル抹茶チョコチーズケーキ(ホール2500円、カット600円)は抹茶のおいしい苦みとチョコの甘さがバランスよく感じられます。抹茶生チョコロールケーキ(ホール3500円、カット600円)はさわやかな苦みのある抹茶クリームを抹茶のスポンジでくるみ、抹茶チョコでコーティングされています。

 ティラミスは抹茶とベリー抹茶、ほうじ茶(各550円)、濃茶(600円)を用意しています。このほか、抹茶味とほうじ茶味のスノーボールクッキーやフィナンシェもあります。抹茶チョコレートは、お茶の含有量が、抹茶の風味がほのかに香る3%から、1粒に抹茶1杯分のお茶を使った24%まで、5段階の濃さで違いを楽しめます。

抹茶・煎茶の3種飲み比べも

会場で、お茶をたてる大和遠州流茶道札幌支部の小林瞳さん
お茶をたてる小林さん
たおやかな小林さんの茶筅の動き
茶筅の動きもたおやかです

 抹茶と煎茶の飲み比べは、大和遠州流茶道札幌支部の小林瞳さんがいれてくれます。小林さんは小学1年生から茶道を始め、煎茶道の清月流の会員でもあります。まず、スノーボールのほうじ茶味が出されます。抹茶はd:matchaの3種類。「さみどり」は香りがふわっと立ち上り、さっぱりしています。「おくみどり」は少しの苦みとうまみがあり、優しい味です。「ごこう」は香りとうまみが強く、奥行きのある味わいです。お茶の品種3種類の違いを味わえる貴重な機会です。

最後の1滴までしっかり急須から茶碗に注がれる様子
急須から最後の1滴までしっかり茶碗に注ぎます
提供された煎茶。左から、やぶきた、おくみどり、ごこう
左から、やぶきた、おくみどり、ごこう

 煎茶は茶托を使わず、お茶の名前を記したお皿に茶碗をのせて提供されます。「やぶきた(さみどり)」はあっさりとした味わい、「おくみどり」は一番緑色が濃く、だしのようなうまみがあります。「ごこう」は苦みと甘みが強く、うまみも感じられます。郭さんは「被覆の期間が長いとうまみが強くなり、うまみが強まると苦みが下がります。お茶の味の違いはそのバランスです。飲み比べて好みの味を見つけてください」と話します。

 お茶をいれている間には、小林さんが「煎茶は沸騰したお湯を湯冷ましでさましていれるといいですよ」「急須からは、最後の1滴までしっかり出し切ります」などと、おいしい入れ方のポイントを教えてくれます。茶道についても、「大和遠州流は武家茶道のひとつ。一服した後、おじぎをする時に、三千家(さんせんけ、表千家、裏千家、武者小路千家)のように畳にべったりと手のひらをつけず、指先を付けるだけか、こぶしを握ってげんこつのようにして置きます」などと、説明してくれました。

会場に掲示されている、茶畑や茶摘み、和束町の風景などを紹介する写真パネル
茶畑や茶摘み、和束町の風景などを紹介する写真パネル

 ロビーでは、和束町の写真展も開かれています。茶畑や茶摘みの様子、日本の農山漁村の景観を守り、地域の自立を目指す「日本で最も美しい村」連合に加盟している和束町の風景などの写真パネルが展示されています。

レストランでは京都ディナーや京都ランチ

センチュリーロイヤルホテルの「スカイレストラン ロンド」で提供している京都ディナー
ロンドで提供している京都ディナー
「日本料理 北乃路」で提供している京都ランチ
北乃路で提供している京都ランチ

 センチュリーロイヤルホテルの「スカイレストラン ロンド」と「日本料理 北乃路」では1月末まで、京野菜や京都のお茶、調味料などを使った特別料理を提供する「おいしおすえ。京都フェア」を開催しています。ロンドでは、全7品5000円のランチと全8品1万2000円のディナーを、北乃路では全8品4800円のランチとディナーとして全10品1万3800円の会席を用意しています。

 最上階の23階のロンドは3時間ほどかけて1周する「回転レストラン」です。1960~70年代にブームとなり、全国各地にあった回転レストランが現在あるのは、国内のホテルではセンチュリーロイヤルとリーガロイヤルホテル京都だけであることから、両ホテルは2018年から交流しています。シェフが行き来し、それぞれの地域の食材の研究をしたり、提携フェアを実施したりしてきました。今年5月末でクローズするセンチュリーロイヤルにとって、今回は最後の京都フェアとなります。

 お茶のポップアップショップは13、14両日を除く19日(金)までの午前11時から午後5時まで。煎茶の飲み比べ、抹茶の飲み比べは、いずれもお菓子付きで1人2000円、2人以上で利用の場合は1人1000円。

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小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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