前回お届けした「やっぱり外でビール!ビアガーデン編」に続く第2弾となる今回はレストラン編です。一人や少人数でくつろげる場所を条件に探しました。ビールが主役ですが、料理もおすすめというお店です。北国の短い夏。久しぶりに帰省された親戚や友人と開放的な場所で杯を重ねてみませんか?
ラ・ジョストラ ピッツェリア エ バール
札幌文化芸術劇場 hitaruの北向かいにある「ラ・ジョストラ ピッツェリア エ バール」。2022年4月のオープン。店内は、イタリアで特注したタイル画が飾られていて、稲船洋行店長は「イタリアをそのまま持ってきました」と言い切るほど、イタリア「風」ではなく本物にこだわったそうです。
店内にある、ピッツァを焼く窯もエスプレッソマシンもイタリア製。とことんイタリアを再現しています。オーナーの時崎仙浩さんは、国際カフェテイスティング協会主催の2018年エスプレッソイタリアーノチャンピオンシップ日本予選で優勝。イタリア本戦で、ファイナリスト4人に残ったという実力派。そのため、エスプレッソはもちろんのこと、料理もビールもイタリアにこだわり抜いています。
提供される生ビールは、イタリアのプレミアムビール・ペローニの樽生「ナストロ・アズーロ」(900円)とアサヒスーパードライ(550円)を用意しています。瓶ビールは、イタリアの定番ビール「モレッティ」(650円)とクラフトビールの「アントニアーナ マーレキアーロ」(830円)があります。いずれも食事との相性を考えたラインナップ。
提供メニューは、営業時間帯に応じて変わります。イタリアのカフェレストランのように、ランチ(11:00~14:30)。その後は、同店自慢の、エスプレッソマシンを使った、豊富なカフェメニューを楽しめる「カフェテリア」(14:30~17:00)。軽食とお酒を嗜む「アペリティーヴォ」(15:30~17:00)では、一杯目のお酒を頼むと「軽いおつまみ」が付きます。そしてディナー(17:00~23:00)という流れ。
ちなみに、ランチはABCの3種類が用意されています。サラダがメインのA(1,000円)と、ピッツァかパスタのどちらかが選べるB(1,200円)、選べるピッツァと5種類の前菜盛り合わせをセットにしたC(1,500円)から選べます。試しにモッツアレラチーズベースのピッツァ「ビアンカ」を注文。直径25センチくらいあり、食べ応えは十分です。高温の窯で一気に焼き上げたピッツァは、外はパリッと中はモッチリ。特にトマトはフルーツ?と思うくらい甘く、驚きました。
ピッツァを頬張るごとにビールで流し込む…。優雅な時間を過ごしてください。
食後は、お店自慢のエスプレッソをぜひ注文してみてください。イタリア製の砂糖も入れて、一気にゴクリ。香りが一気に口の中に広がりますが、後味はすっきり。
店内にはカウンターもあり、店員の方との会話を楽しみながら食事をすることも可能です。カウンター席はテーブル席よりメニューが安めに設定されています(これもイタリアと同じ)。
住所 札幌市中央区北2条西1目1番地 ホテルモントレ エーデルホフ札幌南館1階 |
電話 011・251・5085 |
座席 テラス席はテーブル3脚 ※椅子とテーブルは、人数に応じて変更可 |
営業時間 午前11時~午後11時 (L.O. 午後10時、 ドリンクおよび料理とも) |
定休日 日曜 |
ビール アサヒスーパードライ(550円)、ペローニ樽生「ナストロ・アズーロ」(900円)など |
予約 上記電話へ |
ALL DAY DINING MEM(オールデイダイニング メム)
ANAクラウンプラザ ホテル札幌の2階にあるレストラン「ALL DAY DINING MEM(オールデイダイニングメム)」が、テラスを開放したビアガーデンを6月からオープンしています。
テラス席?あっただろうか。ちょっと不思議に思いましたが、レストラン店内を通り抜け、案内された先に―。ありました!
この時期、ゆったりと屋外で飲んでもらえる空間をと、4年前からテラス席を開放。アジアをテーマにその特徴あるメニューを提供しています。今年はBeer Terrace MEM「PINK 台湾」2022。「台湾夜市」をイメージした空間を演出しています。
ここも広い!。約100席あって、ソファー席やテーブル席など何種類かの4人掛けセットがあり、テーブルの間隔が広々としています。テラスは、石狩街道、創成川通りに面し、近くに建物もないだけに、開放感を余計に感じるのではないでしょうか。風も抜けて涼しいです。
ビールも食事のメニューも「台湾」や東南アジアをイメージしたものが多いのが特徴。ビールでは「台湾ビール 金牌」やタイの「チャーンビール」も用意されています。
食事では、「魯肉飯(ルーローハン)」(1,000円)や「台湾麺線」(1,200円)など本場の台湾料理の味を楽しめます。
特に注目は、“おひとり様”でも楽しめる「PINK台湾Expressコース」 (3,800円)。「茹で豚と搾菜&揚げワンタン」や「白身魚と厚揚げのピリ辛ソース和え」、「炙り厚切りチャーシューと台湾玉子焼き 中華バンズ添え」の料理3品と「台湾ビール 金牌」やタイの「チャーンビール」に加えて、スパークリングワインやカクテルなど30種類以上のドリンクが60分飲み放題のプランです。席に余裕があれば、当日でも注文可能です。
90分飲み放題付きなら、Expressコースの食事3品+3品の「PINK台湾スタンダードコース」 (4,500円)もあります。
北海道で外で飲む際、気になるのは気温と天候です。寒くなったり、雨に降られたりした場合、ホテルの方に声をかけると、店内に席を移動できます。トイレはホテル内の施設を使えるので、綺麗で安心。落ち着いた雰囲気の中で、おいしい料理とお酒を味わえるのが魅力です。
インスタ映えするスペシャルカクテルも2種類用意されています。
住所 札幌市中央区北3条西1丁目2番地9 |
電話 011・242・2822 |
座席 100席 ※テラス席 |
営業時間 午後5時~9時 ※Beer Terrace MEMの営業時間 |
定休日 月曜、火曜 |
ビール ジョッキ生ビールはアサヒ「マルエフ」(500円)、瓶ビールは「台湾ビール 金牌」「チャーンビール」「アサヒ生ビール 黒生」(いずれも700円) |
ご予約 同店サイトから |
札幌で楽しむ〝大人のビアガーデン〟おすすめ3.5選~夏のビールはやっぱり屋外で!
Bistro MIMI
これまで紹介してきた店舗の中で一番驚いた場所。ススキノ交差点から直線距離で50mくらいしか離れておらず、テラス席からは、薄野交差点にある、サッポロビールや北海道日本ハムファイターズの大型看板が見えます。
テラスには14席。手軽に洋食を楽しんでもらいたいと、店主の菅原佑介さんが2018年9月に開業しました。この場所に決めた理由は、このテラス席があったから。「見た瞬間、ここだと思い、即決しました」。テーブルと椅子はデザインが統一されたスチール製で、人数に応じて変更できるタイプ。おひとり様からカップル、グループまで使えます。
同店おすすめメニューは「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」(3,300円)。箸で割けるほど柔らかく、じっくり煮込まれた牛肉はソースと一緒に食べると絶品。お値段は少し高めと感じるかもしれませんが、とてもボリュームがあります。2人以上で注文されることをお勧めします。店主の菅原さんは北見出身。焼肉店が多い地元北見と十勝の牛肉を使っているそうです。
次におすすめしたいのが前菜の盛り合わせ(1人様1,800円~)。その日によって中身は変わりますが、ボリュームはたっぷりです。この日は、生ハムとパテ・ド・カンパーニュ、キッシュ、鶏レバーパテをたっぷり塗ったバゲット。
メニューには載っていませんが、旬の果物を使ったサラダ(時価)も。希望金額に合わせて作ってもらえます。この日は、山梨産の白桃とモッツァレラチーズ、チコリを合わせたサラダです。ドレッシングは素材の味を消さない程度に抑えてあり、桃の甘さとチコリが持つ独特なほろ苦さとサクッとした触感が絶妙です。
取材の日は、苫小牧にお住まいの男女一組が食事を楽しんでいました。感想を聞くと、初の来店で、「ススキノがこんなに近いのに、ゆったりと過ごせて満足」と喜んでいました。料理はコースを予約。パスタも美味しかったそうです。
テラス席を利用される場合は「予約をお願いします」(菅原さん)。
住所 札幌市中央区南3条西3丁目9-2 ピクシス8F |
電話 011・271・4430 |
座席 テラス14席 ※店内20席 |
営業時間 午後5時~12時(L.O.午後11時) |
定休日 日曜 ※不定休有 |
ビール サッポロビール「クラシック」(660円)のみ。お酒は自然派ワイン(1杯880円)など |
予約 ぐるなび、ヒトサラのサイトから |
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