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2022.08.27

From北海道新聞

〈マチのこだわり味自慢〉ツムラ=北見市*生ひやむぎ もちもち

北海道新聞記事
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サクサクのとり天がのった生ひやむぎに、自家製のめんつゆをかけて味わう1番人気の「つむぐセット」
1番人気の「つむぐセット」。サクサクのとり天がのった生ひやむぎに、自家製のめんつゆをかけて味わう

 うどんより細く、そうめんより太い。乾麺では出せないツルッとした舌触りと、もちもちとした食感に驚く。北見市唯一の製麺会社「ツムラ」の看板商品「生ひやむぎ」(300グラム入り309円)だ。社長の津村健太さん(49)は「冷や麦が『手抜きご飯』から『ごちそう』に変わります」と薦める。

 オホーツク産小麦に塩と水を混ぜ合わせ、麺の生地を作る。長年の経験と勘を頼りに、その日の気温や湿度によって水の量を調整する。

製麺工場内で手作業で麺の袋詰めをする津村健太社長
午前3時半から製麺工場で作業する津村健太社長。麺の袋詰めは手作業だ(いずれも高橋義英撮影)

 1949年、讃岐うどんの本場・香川県から北見市に移住した曽祖父が創業した。津村さんで4代目。ただ、道のりは平たんではなかった。父親が社長だった15年ほど前、売り上げのほとんどを占めていた取引先のスーパーに契約を打ち切られ、経営難に陥った。

 会社を救ったのが2009年に売り出した生ひやむぎだ。偶然見た昔の会社の写真に「冷麦製造」の看板文字を見つけた津村さんが、製造をやめていた冷や麦の復活を目指して試作を始めた。

 工場に乾麺を作れる設備がなかったため、うどん用の製麺機を使い、麺を細く切って作ってみると、そのおいしさに驚いた。親戚や知人への手売りから始め、徐々に品質の高さが口コミで広がった。その後「生そうめん」や「生パスタ」なども発売した。

 工場脇で運営する食堂「TUMUGU Labo(つむぐラボ)」では麺料理が楽しめる。1番人気は、生ひやむぎをぶっかけスタイルで食べる「つむぐセット」(1100円)。とり天(鶏肉の天ぷら)に小鉢、いなりずしも付いてボリューム満点だ。

 オホーツク管内なら、どのスーパーにも製品が並ぶ。「全道で手広く商売はしていない。『地元にいつもある』感じがいいんです」と津村さん。取り寄せもできるが、北見で味わいたい逸品だ。(北見報道部 宮脇ふく子)

▼所在地 北見市豊地26の26
▼電話 0157・36・3181
▼営業時間 「つむぐラボ」の製品販売コーナーは午前10時~午後4時、食事提供は午前11時~午後2時
▼取り寄せ 「津村製麺所オンラインショップ」で販売するほか、電話でも受け付ける
▼定休日 土、日曜日、祝日
▼交通 JR北見駅から車で15分

(北海道新聞2022年8月26日掲載)

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