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2025.01.17

From北海道新聞

十勝が丘ワイナリー完成*年度内の開店目指す

北海道新聞記事
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フランスから輸入した新品のミズナラ樽を確認する中村さん(右)と中林さん
フランスから輸入した新品のミズナラ樽を確認する中村さん(右)と中林さん

 【十勝川温泉】音更町十勝川温泉の十勝ぶどう園が建設を進めていた十勝が丘ワイナリーが8日、完成した。本年度中にオープン予定で、ワインの販売や試飲を計画している。ぶどう園とワイナリーの代表を務める中村利雄さん(75)は「十勝川温泉の宿泊者ら多くの人に立ち寄ってほしい。一日でも早く開店したい」と意気込んでいる。

十勝が丘ワイナリーの外観。オープン後、「ワイナリー」の文字が現れる
十勝が丘ワイナリーの外観。オープン後、「ワイナリー」の文字が現れる

 鉄骨平屋建て、床面積316平方メートル。年間1万2800本(1本750ミリリットル)を製造する。隣接するブドウ畑で有機栽培するブドウ「山幸(やまさち)」「清舞(きよまい)」を使った赤ワインを中心に、白やロゼも醸造する。管内のワイナリーは5カ所目となる。

 蒸気殺菌機器を導入したほか、ブドウの搬入口から瓶詰めなどのエリアまでは複数の扉で区切り、異物混入しにくい構造にした。事業費は2億円。

 近年需要が高まっている7~8%の低アルコール度数や甘みのあるワイン造りも見据える。入り口付近にはワインや地場産チーズの販売エリアを設け、試飲や試食を行う。ブドウのソースをかけたソフトクリームの販売も検討する。

 現在、同園のワインは相沢ワイナリー(帯広)に委託醸造しているが、自社ワイナリーでは2025年産ブドウを原料にワイン造りを始める計画だ。

 熟成に使うフランス産のミズナラ樽(225リットル)を10個導入。元池田町ブドウ・ブドウ酒研究所長で、醸造責任者を務めるとかち果実酒研究会の中林司事務局長(72)は「当面は750ミリリットル瓶で製造し、需要に応じてさまざまな大きさの瓶入りにも対応したい」と話している。  (関山大樹)

(北海道新聞2025年1月9日掲載)

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