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2022.09.10

From北海道新聞

赤毛米焼酎 人気上々*生産の8割 千本以上売れる*商工会 来年分も製造*新球場観戦の土産に

北海道新聞記事
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来年の発売を目指して仕込みが進む「赤毛」の米焼酎(北広島商工会提供)
来年の発売を目指して仕込みが進む「赤毛」の米焼酎(北広島商工会提供)

 【北広島】道産米のルーツの一つとされる品種「赤毛」を使い、北広島商工会が開発した米焼酎「1873(イチハチナナサン)」の販売が好調だ。贈答用にも引きあいがあり、手応えを感じている商工会はすでに来年用の製造も進めている。

 「1873」は、市内島松地区に住んだ中山久蔵(1828~1919年)が、寒地稲作に初めて成功した年にちなんで命名した。小樽の田中酒造に醸造を委託し、赤毛の玄米1020キロから500ミリリットル瓶(3300円)約1300本を生産。5月26日から市内外の16事業所で販売を始めた。

 商工会によると、8月末時点で8割超の1064本が売れた。会員で酒販店の竹村画二(がくじ)さん(61)は「赤毛は北広島の特産だし、商品名から歴史も分かる。3~4割はお中元用などに求められた」と話す。竹村さんの店では1カ月で120本が売り切れた。「珍しさもあったのだと思うが人気は予想以上」という。

 赤毛を使った地域振興を目指す商工会は、2017年から赤毛の日本酒を造ってきた。ただ、19年産米以降は米の状態が変わり、現在は休止。赤毛の酒を求める問い合わせも多かったといい、何か他に造れる商品をと、田中酒造の杜氏(とうじ)らと1年間検討した末にできたのが初の米焼酎「1873」だった。

 商工会は、来年用に玄米1260キロを使って5月から焼酎造りを田中酒造で続けている。来年はプロ野球北海道日本ハムの新球場が開業することもあり、商工会は「観戦客にも買ってもらえるような商品に育ってほしい。日本酒の復活も目指していく」とした。

 1873は現在、オンラインショップ(https://www.1873.jp/)や札幌北広島クラッセホテル(中の沢)などで買える。

 問い合わせは商工会、電話011・373・3333へ。(後藤耕作)

(北海道新聞2022年9月6日掲載)

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