北海道では、各地のコミュニティーFMのパーソナリティーさんが日々、地域に密着した話題と楽しいトークでリスナーを楽しませてくれています。そんな〝地域の達人〟に、とっておきのスポットをリレー形式で紹介してもらいます。4回目は、恵庭市のFMe-niwa(いーにわ)パーソナリティーの白崎亜紀子さんです!
目次
道内最大級の管理釣り場 @10pound(テンパウンド)
各地からフライ&ルアーフィッシング愛好家が訪れ、スポーツフィッシングを楽しむ管理釣り場です。かつてクラーク博士が「ボーイズビーアンビシャス」の言葉を残した旧島松駅逓所から約6キロ。穏やかに連なる山あいの景色が拓ければ、4つのポンド(池)が陽光にきらめき息をのむ美しさです。
敷地の広さは札幌ドーム約3.5個分と、釣り堀のイメージが変わる開放的なロケーション。ニジマス、オショロコマ、ヤマメ、アメマス、イトウなどがいて、中には「10pound」の名前通り4.5キロ級を釣り上げる人も。自然豊かな環境で、愛好家たちが工夫を凝らした手製の疑似餌で挑む姿は、まるで真剣に対峙するゲーム。輝くように美しい魚が釣れたときの感動と興奮は至福です。
ポンドを移動しながらひとりでじっくり向き合う人や、近年は会社の仲間や友人などグループで楽しむ若い世代も増え、手軽なアウトドア体験としても親しまれています。クラブハウスのテラスでは、事前予約でバーベキュー(4,000円)も可能。オプションでジンギスカンや鹿肉も味わえます。
▽住所/恵庭市島松沢1 |
▽営業時間/平日午前9時~午後4時、土日祝午前6時~午後4時 |
▽定休日/木曜(天候により休む日などもあり) |
▽TEL/0123・29・3355 |
▽駐車場/有 |
▽料金/最初の1時間まで大人2,000円、子供(11才以下)1,000円。追加料金、6時間券、1日券、シニア券あり。未就学児は入場不可。 |
大人もワクワク工場見学 @サッポロビール北海道工場
原料がビールになるまでの製造工程を見学し、試飲で工場直送の味を楽しめる人気スポットです。製造されているのは、サッポロ黒ラベルと北海道限定販売のサッポロクラシック。ビールのコクやキレ、爽快な味を作り出すのは、道内産の大麦やホップなど、生産者との協働契約栽培によるこだわりの原料と、恵庭市民が毎日仰ぎ見る恵庭岳を水源とする潤沢な水です。
36万平方メートルもの広大な敷地にある製造ラインは驚きの連続です。麦をおかゆ状にする仕込み釜のスケール、充填機械「缶フィラー」の1分間約900缶という缶詰め作業スピードなど非日常のダイナミックさに加え、原材料を生産する畑づくりや品質管理など、職人の技術の集積を実感できます。
見学後は、サーバーから注がれたビールのテイスティングができます。緑豊かなビオトープ園やパークゴルフ場を眺めながらグラスで飲むビールは極上の味わい! 缶ビールで濃厚でクリーミーな泡をつくる「3度注ぎ」も必見。今夜すぐ自宅で試したくなるはず。お子さんや運転手の方はソフトドリンクも。ビールを使ったお菓子やマスキングテープなどユニークなオリジナルグッズがそろうショップでお土産もどうぞ。
▽住所/恵庭市戸磯542の1 |
▽見学時間/午前10時、11時、午後1時、午後3時(無料だが、前日までの予約が必要。現在は道内在住者のみを受け付けている) |
▽定休日/月、火曜(祝日の場合は翌日または翌々日) |
▽TEL/0123・32・5802 |
▽駐車場/有 |
約1時間の酪農体験で感じる北海道 @むらかみ牧場
新千歳空港から車で30分ほどの国道36号近くにある牧場で、自家製牛乳から作る濃厚でなめらかなソフトクリームを目当てに立ち寄る人でいつもにぎわっています。
加えて、豊富な体験メニューでも北海道の恵みを堪能できるんです。イチ押しは酪農体験。牛の乳搾りや子牛の餌やり、バター作りを約1時間で気軽に楽しめるとあって、子どもから大人まで人気のコースです。牛舎から現れるのは、ホルスタインのトリガーちゃん(体重は約650キロ!)。その迫力にどよめく参加者と対照的に、実は穏やかな性格で、喉のあたりをなでると気持ちよさそうな表情を見せます。
代表の村上隆彦さんが、牛の1日や酪農の仕事などを説明して、「牛は出産してお乳が出る。ここの牛はみんなお母さん」と伝えると、参加者は「そうか!」とあらためて気づきます。私たちの暮らしを支える生き物たち。その命に向き合う現場ならではの話もあります。体験後に牛乳を飲めば、その味わいが深まるのを実感するはずです。敷地内にはキャンプ場や、ウサギ、ヤギなどの動物ふれあい広場もあり、楽しみは尽きません!
▽住所/恵庭市戸磯156 |
▽営業時間/午前10時~午後5時 |
▽定休日/無休(12~3月に冬季休業あり) |
▽TEL/080・6061・9966 |
▽駐車場/有 |
〝地域の達人〟おすすめ!函館のとっておきスポット5選~地域FM発③
花のまちのシンボルは家族連れに人気 @花の拠点 はなふる
ガーデニングのまち恵庭に誕生した旬の観光エリアです。道と川の駅「花ロードえにわ」、季節の新鮮な野菜が入荷する農畜産物直場所「かのな」に、新たに「ガーデンエリア」が登場しました。
北海道を代表する12人のガーデナーが趣向を凝らした7つのガーデンを観賞できます。小高い丘の斜面を四季の花が彩る「虹色の鳥」、乾燥を好む植物を砂利に植えた「グラベルガーデン」など異なるコンセプトの中に北海道の気候に沿った庭造りのヒントがあります。日々、植物と対話するように手入れをするスタッフの方たちの姿にも、ガーデニングの醍醐味を感じられるはず。
晴れた日には、緑の芝に座って、エリア内の飲食店で買ったお弁当をひろげたり、噴水での水遊びやペットとの散歩など、花や緑の風を感じてリラックスする一時を過ごしてください。こどもがアクティブに遊べる屋内施設や、有料の車中泊施設もあり、地元の人も旅人もゆるやかに集っています。
2022年6月25日~7月24日には、全国都市緑化北海道フェア「ガーデンフェスタ北海道2022」のメイン会場にもなり、まちを挙げてのおもてなしと花と食を多くの人が楽しみました。
▽住所/恵庭市南島松828の3(花の拠点はなふる総合案内所) |
▽営業時間/ガーデンエリアは通年オープン。各施設の利用時間はそれぞれ異なります。 |
▽TEL/0123・29・6721 |
▽駐車場/有 |
十勝のおすすめスポット~〝地域の達人〟が教える「とっておき」4選~地域FM発⑤
豊富な道産ワインに出会う @原田商店
飲食店が連なる栄恵(さかえ)町の一角にあります。奥の壁が軟石の石蔵になっている趣ある店内は、道内外のこだわりの地酒、本格焼酎、日本ワインやナチュラルワインも豊富にそろいます。北海道ワインの品ぞろえを知って道外からの旅行客も足を運びます。家飲み人気の今、自宅でじっくり味わいたい自分好みのお酒が見つかるはずです。
近年再び注目されている「角打ち」も大きな魅力です。「その日」の日本酒やクラフトビールなどをカウンターで気軽に立ち飲みできるので、仕事帰りの“ちょっと一杯”や、飲み会までの“0次会”として立ち寄るもよし、旅の途中に初めての銘柄に出会う場として楽しむもよし。この粋な文化は幅広い世代に広がりつつあります。
「ワインの造り手の想いとお客さんをつなごう」と3代目の原田雅史さんが定期的に開催する試飲会も評判です。新入荷を中心に約10種類のワインを飲み比べながら情報交換もできる場になっています。開催情報はお店のFacebookでチェックを。店頭では三毛猫の「チョコ店長」が迎えてくれますよ。
▽住所/恵庭市栄恵町70 |
▽営業時間/午前9時30分~午後9時(月曜日が祝日の場合は短縮営業) |
▽定休日/日曜 |
▽TEL/0123・32・3017 |
▽駐車場/なし |
紹介者:FMe-niwaパーソナリティー 白崎亜紀子さん
<FMe-niwa>JR恵庭駅前通り沿いに、まちのサードプレイスとしてオープンした「えにあす」内のスタジオからオンエア。60人以上の市民パーソナリティーが個性豊かな番組を制作し、地域の話題を盛り上げています。恵庭市全域、隣接の千歳市・北広島市・長沼町の一部をカバー。まちの「知ってるあの人も出ている」ラジオ局です。
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