おいしいお酒と肴がある北海道の一大観光地・小樽は、札幌からの日帰り客も多い街です。歩いて巡れる、ほどよい広さの歓楽街には、観光客も地元民も楽しめる素敵な飲食店がいっぱいです。
地ビール、小樽の歴史を感じながら粋に蕎麦屋で日本酒、ワイナリーが多く集まるエリアならではのワインが楽しめる店、そしてシメのウイスキー!を求めて、TripEat北海道編集部が札幌から日帰り弾丸ツアーで巡ってきました。
では、小樽で最高に旨い北海道のお酒を楽しむ4つの方法をお教えします。
やっぱり外せない!小樽ビール
小樽の観光スポットの小樽運河に面したビアパブ「小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1」。本物のドイツビールと地元食材を使った料理が楽しめるビアパブで、店内から運河を見ることもできます。
店に入って、最初に目に付くのは店内中央にある仕込み釜です。これは現在も稼働中、現役です。雰囲気もよく、食事メニューも色々あります。
ドイツから来た醸造担当技術者が小樽の水を気に入って、小樽市内に工場を構えたそうです。以来、「本当のドイツビールを日本に根付かせる」を使命に、約500年前にビールの原料を「麦芽、ホップ、水のみとする(のちに酵母を追加)」と制定したドイツの「ビール純粋令」に基づいたビール造りをしています。
小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1 |
▽住所/小樽市港町5の4小樽運河倉庫群 |
▽TEL/0134・21・2323 |
▽営業時間/11時~23時、無休 |
歴史に思いを馳せながら 老舗で粋にたしなむ蕎麦飲み
日本酒を粋に飲むなら、、、JR小樽駅近くの静屋通りに面した「小樽 蕎麦屋 籔半(やぶはん)」です。
創業は1954年。かつてのニシンの網元の倉を活用した店内には、北前船の船主だった小樽の豪商の日本建築母屋の木材が床などに使われています。
江戸末期から明治にかけてニシン漁で繁栄した小樽の歴史に思いを馳せながら、絶品の蕎麦を味わうことができます。
蕎麦の種類も豊富ですが、「蕎麦屋酒」を提唱していて、板わさ、蕎麦みそ、いか塩辛などなど蕎麦屋ならではの酒のあても沢山。「どれにしようかな~」と悩むのも酒飲みの楽しみです。季節ごとに登場するメニューもあるので、四季の訪れも楽しめます。
この日は、「冬場のみ」メニューの「にしん漬」や、ちびちびなめながら日本酒をやりたい「塩うに」などを注文し、最後はもちろん蕎麦をいただきました。酒はもちろん道産酒で。私は、ニシン漁のやん衆が愛した酒、淡麗辛口の国稀(増毛)をいただきました。
蕎麦は、北海道・蘭越町と北竜町で栽培されたそば粉で打った「地物粉麺」と、これら道産と北米産のソバ粉をブレンドした「並粉麺」の2種類があります。
ニシンが産卵のために沿岸に押し寄せる「群来(くき)」の時期(2,3月)には、身欠きニシンとワカメ、すり下ろしたトロロ、数の子が入った「ニシン群来蕎麦」も登場します。
小樽 蕎麦屋 籔半 |
▽住所/小樽市稲穂2丁目19の14 静屋通り |
▽TEL/0134・33/1212(予約0120・014・828) |
▽営業時間/11時~15時、17時~20時(L.O.)、火曜定休、水曜は月2回不定休 |
厳選の道産ワインを絶品燻製肉と共に
ふらりと立ち寄れ、おいしいスモークポークと道産ワインをグラスで楽しめるのが「HATAKE NO NAKA(ハタケノナカ)」です。カウンター席とテーブル席が3卓のこじんまりとした店内は、木の温もりいっぱいで毎日通いたくなります。
小樽近郊・後志管内を中心に道産ワインを取りそろえていて、稀少ワインも眠っています。もちろんボトルでも頼めます。
この日は、悩みに悩んだ挙げ句、ドメーヌ・モン(余市町)の白の微発泡「モンケル」をボトルで頼みました。
そして、ワインもさることながら、まさに看板メニューの「本日の豚加工品盛り合わせ」が秀逸です。行程やチップを変えて、日々おいしい燻製を作るために研究を怠らないとか。とにかくおいしいので、まずはこれを。
8年前に小樽に移住して店を開いたという店主の畑中晃佑さん。あ、気づきました? そう、店名は名字を文字って付けたんです。
話を戻して、、、畑中さんの出身はもち米の産地として有名な名寄市ということで、「名寄産もち米のカルボナーラ風」なんて地元愛たっぷりのメニューもあります。1人でも立ち寄りやすいお店ですので、おいしいワインと燻製肉を味わいたい方はぜひ、訪れてみてください。
HATAKE NO NAKA |
▽住所/小樽市稲穂1丁目9の11 |
▽TEL/0134・61・1306 |
▽営業時間/18時~23時、不定休 |
小樽の隠れ名物 市民が朝から買い求めるお気に入りのお餅屋さん3選
小樽の〆は、ニッカでしょ?
「BAR BOTA」は、写真を見れば一目瞭然、言葉はいらないと思います。とにかくすごい。
自分の手が届くかどうかは別として、「ある所にはあるもんだ」と感慨深ささえ感じます。
ここのスコッチを目指して国内だけでなく、世界中からファンがやってくるのも納得です。
店は、大正12年(1923年)に建てられた築100年の古民家BARです。カウンター席と個室があります。カウンター席は以前10席だったのを、今は5席に減らしているそうです。
この日は、オーストラリアからやってきた人たちがカウンター席に陣取っていて、「BOTAマス」こと店主の宮田良さんと楽しくやり取りしていました。
予約制なので、訪れる際には事前連絡してくださいね。
BAR BOTA(予約制) |
▽住所/小樽市花園1丁目11の3 |
▽TEL/090・1300・0528 |
▽営業時間/19時~23時、日・月・祝日休み |
※いずれも取材当時のものです。詳しくは各店に確認してください。
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