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2023.02.14

小樽で最高に旨い北海道の酒を楽しむ4つの方法〈山﨑編集長☆発〉

山﨑真理子
山﨑真理子

 北大水産学部時代に1年間、練習船に乗って遠洋航海に出ていた船乗り。北海道新聞社に入社後は、社会部の警察担当を振り出しに、網走、帯広、釧路など道内各地で勤務。東京勤務時代は政権交代時の民主党の番記者として、鳩山政権誕生を取材した。2022年4月にTripEat北海道を立ち上げ、初代編集長に就任。千歳支局長を経て、24年3月から旭川報道部長。

ライトアップされて幻想的な冬の小樽運河
冬の小樽運河。2月中旬まで運河をキャンドルで照らすイベント「小樽雪あかりの路」が開催されていました

 おいしいお酒と肴がある北海道の一大観光地・小樽は、札幌からの日帰り客も多い街です。歩いて巡れる、ほどよい広さの歓楽街には、観光客も地元民も楽しめる素敵な飲食店がいっぱいです。

幻想的な青い光で彩られた小樽運河
小樽運河のそばに飾られている、雪で造られた小さな動物たち

 地ビール、小樽の歴史を感じながら粋に蕎麦屋で日本酒、ワイナリーが多く集まるエリアならではのワインが楽しめる店、そしてシメのウイスキー!を求めて、TripEat北海道編集部が札幌から日帰り弾丸ツアーで巡ってきました。

 では、小樽で最高に旨い北海道のお酒を楽しむ4つの方法をお教えします。

やっぱり外せない!小樽ビール

「小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1」の3種類のビールと料理

 小樽の観光スポットの小樽運河に面したビアパブ「小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1」。本物のドイツビールと地元食材を使った料理が楽しめるビアパブで、店内から運河を見ることもできます。

「小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1」に置かれている雰囲気を盛り上げてくれる仕込み釜
雰囲気を盛り上げてくれる仕込み釜

 店に入って、最初に目に付くのは店内中央にある仕込み釜です。これは現在も稼働中、現役です。雰囲気もよく、食事メニューも色々あります。

ビールのお供に最高なジャーマンポテト
ビールのお供に最高なジャーマンポテト
豊富な種類のビールが並ぶメニュー表
豊富な種類のビールがあります

 ドイツから来た醸造担当技術者が小樽の水を気に入って、小樽市内に工場を構えたそうです。以来、「本当のドイツビールを日本に根付かせる」を使命に、約500年前にビールの原料を「麦芽、ホップ、水のみとする(のちに酵母を追加)」と制定したドイツの「ビール純粋令」に基づいたビール造りをしています。

「小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1」の店舗外観
小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1
▽住所/小樽市港町5の4小樽運河倉庫群
▽TEL/0134・21・2323
▽営業時間/11時~23時、無休

歴史に思いを馳せながら 老舗で粋にたしなむ蕎麦飲み

 日本酒を粋に飲むなら、、、JR小樽駅近くの静屋通りに面した「小樽 蕎麦屋 籔半(やぶはん)」です。

「小樽 蕎麦屋 籔半」のお蕎麦とm提供されているお酒

 創業は1954年。かつてのニシンの網元の倉を活用した店内には、北前船の船主だった小樽の豪商の日本建築母屋の木材が床などに使われています。

 江戸末期から明治にかけてニシン漁で繁栄した小樽の歴史に思いを馳せながら、絶品の蕎麦を味わうことができます。

「小樽 蕎麦屋 籔半」の石倉への入り口
ここが石倉の入り口です

 蕎麦の種類も豊富ですが、「蕎麦屋酒」を提唱していて、板わさ、蕎麦みそ、いか塩辛などなど蕎麦屋ならではの酒のあても沢山。「どれにしようかな~」と悩むのも酒飲みの楽しみです。季節ごとに登場するメニューもあるので、四季の訪れも楽しめます。

料理2品。右は「冬場のみ」メニューの「にしん漬」
右は「冬場のみ」メニューの「にしん漬」
酒のあて数品。左手前は「そばもやし」
左手前は「そばもやし」

 この日は、「冬場のみ」メニューの「にしん漬」や、ちびちびなめながら日本酒をやりたい「塩うに」などを注文し、最後はもちろん蕎麦をいただきました。酒はもちろん道産酒で。私は、ニシン漁のやん衆が愛した酒、淡麗辛口の国稀(増毛)をいただきました。

「小樽 蕎麦屋 籔半」の入り口から見た店内
入り口から見た店内

 蕎麦は、北海道・蘭越町と北竜町で栽培されたそば粉で打った「地物粉麺」と、これら道産と北米産のソバ粉をブレンドした「並粉麺」の2種類があります。

「小樽 蕎麦屋 籔半」の外観
雰囲気ある外観
「小樽 蕎麦屋 籔半」の石倉の中の席
石倉の中の席です

 ニシンが産卵のために沿岸に押し寄せる「群来(くき)」の時期(2,3月)には、身欠きニシンとワカメ、すり下ろしたトロロ、数の子が入った「ニシン群来蕎麦」も登場します。

小樽 蕎麦屋 籔半
▽住所/小樽市稲穂2丁目19の14 静屋通り
▽TEL/0134・33/1212(予約0120・014・828)
▽営業時間/11時~15時、17時~20時(L.O.)、火曜定休、水曜は月2回不定休

厳選の道産ワインを絶品燻製肉と共に

「HATAKE NO NAKA」の料理とワイン


 ふらりと立ち寄れ、おいしいスモークポークと道産ワインをグラスで楽しめるのが「HATAKE NO NAKA(ハタケノナカ)」です。カウンター席とテーブル席が3卓のこじんまりとした店内は、木の温もりいっぱいで毎日通いたくなります。

ワインボトルがいっぱい並ぶ「HATAKE NO NAKA」の店内
ワインボトルがいっぱい並ぶ店内

 小樽近郊・後志管内を中心に道産ワインを取りそろえていて、稀少ワインも眠っています。もちろんボトルでも頼めます。

卓上に並んだ道産ワインのボトル5本
どの道産ワインにしようかな…
ドメーヌ・モン(余市町)の白の微発泡「モンケル」のボトルとグラス
モンケルに決定!

 この日は、悩みに悩んだ挙げ句、ドメーヌ・モン(余市町)の白の微発泡「モンケル」をボトルで頼みました。

店内に掲示されているフードメニュー
メニューは店内に掲示されています

 そして、ワインもさることながら、まさに看板メニューの「本日の豚加工品盛り合わせ」が秀逸です。行程やチップを変えて、日々おいしい燻製を作るために研究を怠らないとか。とにかくおいしいので、まずはこれを。

本日の豚加工品盛り合わせ3人前
本日の豚加工品盛り合わせ3人前です

 8年前に小樽に移住して店を開いたという店主の畑中晃佑さん。あ、気づきました? そう、店名は名字を文字って付けたんです。

 話を戻して、、、畑中さんの出身はもち米の産地として有名な名寄市ということで、「名寄産もち米のカルボナーラ風」なんて地元愛たっぷりのメニューもあります。1人でも立ち寄りやすいお店ですので、おいしいワインと燻製肉を味わいたい方はぜひ、訪れてみてください。

「HATAKE NO NAKA」の店舗外観
「HATAKE NO NAKA」の店名プレート
HATAKE NO NAKA
▽住所/小樽市稲穂1丁目9の11
▽TEL/0134・61・1306
▽営業時間/18時~23時、不定休
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小樽の〆は、ニッカでしょ?

「BAR BOTA」で、ずらりと並んだニッカウヰスキーのボトル各種
さあさあ、どうです?

 「BAR BOTA」は、写真を見れば一目瞭然、言葉はいらないと思います。とにかくすごい。

「BAR BOTA」の店内

 自分の手が届くかどうかは別として、「ある所にはあるもんだ」と感慨深ささえ感じます。

 ここのスコッチを目指して国内だけでなく、世界中からファンがやってくるのも納得です。

「BAR BOTA」のバックバーに並ぶウイスキーボトル
バックバーがすごいことになっています

 店は、大正12年(1923年)に建てられた築100年の古民家BARです。カウンター席と個室があります。カウンター席は以前10席だったのを、今は5席に減らしているそうです。

「BAR BOTA」の店舗入り口と看板
明かりをともした「BAR BOTA」のライト

 この日は、オーストラリアからやってきた人たちがカウンター席に陣取っていて、「BOTAマス」こと店主の宮田良さんと楽しくやり取りしていました。

 予約制なので、訪れる際には事前連絡してくださいね。

BAR BOTA(予約制)
▽住所/小樽市花園1丁目11の3
▽TEL/090・1300・0528
▽営業時間/19時~23時、日・月・祝日休み

※いずれも取材当時のものです。詳しくは各店に確認してください。

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山﨑真理子
山﨑真理子

 北大水産学部時代に1年間、練習船に乗って遠洋航海に出ていた船乗り。北海道新聞社に入社後は、社会部の警察担当を振り出しに、網走、帯広、釧路など道内各地で勤務。東京勤務時代は政権交代時の民主党の番記者として、鳩山政権誕生を取材した。2022年4月にTripEat北海道を立ち上げ、初代編集長に就任。千歳支局長を経て、24年3月から旭川報道部長。

トリップイート北海道

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