【岩内】昨年7月に開業した町野束のクラフトビール醸造所「イワナイブルワリー&ホテル」は、全国のクラフトビールの味を競う「ジャパン・グレートビア・アワーズ2023」に4銘柄を出品し、3銘柄がそれぞれ金、銀、銅賞を受賞した。開業から1年足らずの快挙に「初の挑戦で評価されてうれしい。もっと磨きをかけ、いろんな人に飲んでもらいたい」と話す。
日本地ビール協会の主催で、5回目。全国各地の158事業者が計587銘柄を出品した。アロマ(香り)やフレーバー(味わい)など5項目で審査し、金賞に59銘柄、銀賞169銘柄、銅賞148銘柄が入賞。後志管内ではニセコビールも金賞と銅賞に選ばれた。
同醸造所で金賞に輝いたのは「クロポン」で、焙煎(ばいせん)の度合いを強めたブラックモルトを使った黒ビール。醸造担当の田中康太さんによると、審査員からは「ビター感も飲みやすさも共存し、すっきりと飲める印象」などと評価された。
銀賞にはインディア・ペールエール(IPA)の「ホップマシマシ」、銅賞はピルスナー「エブリデイ」が選ばれた。受賞ビールは醸造所に併設するビアバーでハーフパイント(284ミリリットル)600円で提供。道の駅いわないや町内の酒店などでも販売している。(前野貴大)
(北海道新聞2023年3月23日掲載)
クラフトビール 楽しさ知って*バーと客室併設の醸造所開業*岩内