【石狩】市厚田区の「道の駅石狩 あいろーど厚田」の別館「アネックス館」に、飲食店「厚田サンセットテラス＆ＢＢＱガーデン」がオープンした。厚田の人気豆腐店のおからを使ったワッフルやタコの唐揚げなど、地元食材を使ったメニューを販売する。オーナーは厚田出身で、「故郷を盛り上げたい」と意気込む。
アネックス館は、地元の魚介類を使ったカレーなどを提供する飲食店が２０２０年１０月に退去して以来、コロナ禍もあって空き店舗状態が続いていた。昨年９～１２月に出店者を募ると２事業者から応募があり、道の駅の指定管理者「あい風」と市が審査を行い「サンセットテラス」を選んだ。
店は５月下旬に開店。メニューは厚田の食材を前面に出したものばかりだ。生おからワッフル（３５０円）は、道の駅本館でも各商品が人気の妹尾豆腐店のおからが優しい味の決め手。チョコやベリーなど５種類の味をそろえた。他に厚田産のタコの唐揚げ（６８０円）、ブランド豚「望来豚」を使ったロングチーズ春巻き（５００円）、厚田産米のおにぎり（２５０円）などがある。
潮風を感じながら日本海を一望できる６卓約２０席のテラス席も売りの一つ。今後はバーベキューコーナーも設置予定だ。オーナーの金子諒さん（３６）は厚田区望来の出身。現在は札幌市東区の定食屋兼居酒屋「マルマス食堂」を経営する。アネックス館への出店について「過疎化が年々進む中、厚田の活性化の一助になれば」と思いを語る。
道の駅は４月に開業５周年を迎え、９月まで地場産食材のマルシェの開催を複数回予定するなど誘客に力を入れる。あい風の秋井卓也社長は新店舗について「道の駅の魅力向上につながる」と期待する。
「サンセットテラス」の営業時間は午前１０時～午後６時（当面は日没まで）。月曜定休。問い合わせは同店、電話０８０・３７５６・８７６３へ。（和賀豊）
(北海道新聞２０２３年６月８日掲載)
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