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2023.07.03

道産のワインや日本酒、ビール&フードがずらり~「北海道お酒と食のおいしいマルシェ」 最終日7/2レポート

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

最終日も大勢の人でにぎわいました

 道産のお酒とそれに合う食べ物を楽しめる「北海道お酒と食のおいしいマルシェ」は7月2日、3日間の日程を終え、閉幕しました。初日は荒天に見舞われましたが、夜になっても雨を避けてテントの下で楽しむ人が絶えず、土、日の2日間は天候に恵まれ、初回の昨年より3万1千人多い計8万1千人が来場しました。

ウイスキー原酒やジン ソーダ割りでさわやかに

 馬追蒸溜所(長沼町)のテントでは、樽で熟成させる前の希少な原酒「メタモルフォシス 北海道コーンウイスキー・ニューポット」のハイボール(600円)が販売されていました。北海道産コーングリッツを主原料としたウイスキーを蒸留し、一部を樽詰めせずに350本限定でボトリングしたのが、ニューポット。樽の香りがついていないので、ウイスキー特有の琥珀色ではなく、無色透明です。香りは確かにウイスキーですが、口にすると麦の味が強く、フルーティーでフレッシュ。コーンの甘く柔らかな香りが感じられます。

馬追蒸溜所のウイスキーの熟成前の原酒「ニューポット」のハイボール。希少です

 この原酒は今、樽詰めされて馬追蒸溜所で熟成させています。蒸溜所が所属する「AZE」の三好雄貴さんは「インターネットで発売し、数分で売り切れた商品。今寝かせているウイスキーが発売された時のために、とっておくという人もいるようです」と話します。

 ニセコ蒸溜所(ニセコ町)は、ジン「ohoro」のソーダ割りとジントニックを販売しました。ニホンヤナギなど13種類のボタニカルを使ったスタンダードが800円、ニホンハッカをキーボタニカルにした「ニホンハッカ」が900円。ニホンハッカのソーダ割りを飲んでみると、ハッカのとジンのジュニパーベリー(杜松の実)の香りがさわやかにのどを通ります。日差しのあるマルシェの会場で飲むにはぴったり。

ニセコ蒸溜所のジン「ohoro」のソーダ割り。さわやかな香りです

 蒸溜所では、2021年からジンを製造しています。蒸溜所を運営する八海醸造(新潟県南魚沼市)代表取締役の南雲二郎さんは「ジンはカクテルに使われることが多く、価格の高い国産のジンは敬遠されがちだけど、ぜひ使いたいと選ばれるジンにしたい」と話します。現在、ウイスキーも製造中で、南雲さんは「ニセコは低温長期熟成に適した場所。10年、20年後に、どこにもまねのできないウイスキーになる」と自信をみせています。ジンも、それに負けず劣らずの「ジャパニーズジン」です。

クラフトビール 飲み比べセットが人気

4種類のビールの飲み比べセット
びんでも販売していました

 江別市のノースアイランドビールは、主力のピルスナーなど4種類の生ビールと6種類の瓶ビールを販売。ピルスナー(520ミリリットル千円、330ミリリットル700円)はホップの香りが華やかで、すっきりした味わいのラガーです。江別産の小麦を使った苦みを抑えたさわやかでフルーティ-なヴァイツェン(同)も人気だそうです。220ミリリットルずつ、4種類を飲み比べできるセット(1700円)もよく出ていました。1種類を飲み終わった後、「おいしかった。今度は別の種類を試したい」と再来店する人もいて、醸造長の中村峻也さんは「お客さんに気に入ってもらえて、ファンが広がるのがうれしい」と話していました。

手際よく注ぎ入れます
ピンク、水色など色とりどりのビールが涼しげ

 北海道麦酒醸造(小樽市)でも4種類の飲み比べセットが人気ですが、こちらはフルーツビールが中心。ストロベリーエールのピンクや小樽ブルーの水色、ナイヤガラエールの淡い黄色などが涼しげです。大杉康晴さんは「白ブドウのナイヤガラの人気が高い。イベントは小樽にこんなビールがあると知ってもらうチャンス」と話します。持ち帰り用のフルーツビールも用意しており、ナイヤガラエールやメロンエール、レモンラガーなど6種類の瓶の前で悩む人もいました。

暑さに耐え 熱々フードを提供

立ち上る煙をものともせず手を動かす「カルビ1番」の人たち
ジンギスカンを焼き、このタレで焼きそばを仕上げます

 フードのテントも見てみます。旭川市のカルビ1番では、鉄板と串焼きの炭火の前で男性3人が汗を流していました。昼を過ぎても客足が途絶えず、調理の手も休まりません。厚切り豚バラ串(3本600円)や道産和牛カットステーキ串(1本800円)の脂が落ち、おいしそうなにおいの煙が上がると、つられるようにまた人が集まります。キャベツやニンジン、タマネギ、ピーマンが入ったジンギスカン焼きそばは、ジンギスカンのタレの味で鉄板で焼き上げられていました。

屋外イベントでは珍しい天ぷらのお店も
アスパラやエビがからりと揚がっていました

 屋外イベントでは珍しい天ぷらのお店もありました。雨のち晴れ(札幌市)では、看板メニューの「真鱈白子天ぷら」(3個1300円)やワインと合わせやすい日高産モッツアレラチーズを使った「チーズ天ぷら」(2個700円)のほか、マイタケやレンコン、アスパラ、サンマ、ホタテなど、いずれも注文を受けてからからりと揚げます。運営会社のKoda Farm Manegiment社長の小田健一さんは「少し待ってもらうことにはなりますが、作り置きせず、熱々を提供しています」と話していました。

 「北海道お酒と食のおいしいマルシェ」は7月2日(日)で終了しました。

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小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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