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2024.02.27

From北海道新聞

〈マチのこだわり味自慢〉カネダイ大野商店=胆振管内むかわ町*「本ししゃも」伝統の加工で

北海道新聞記事
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人気の「生干ししゃも」。店内でもホットプレートで焼いて食べられる
人気の「生干ししゃも」。店内でもホットプレートで焼いて食べられる

 串に通されたシシャモが軒先につるされる様子は、「鵡川ししゃも」のブランドで名高い胆振管内むかわ町の秋の風物詩。同町の老舗「カネダイ大野商店」では「生干ししゃも」(大オス10匹1900円など)や「ししゃもフライ」(250グラム1200円)が人気を博し、町伝統のシシャモの加工技術を発信している。

 大野秀貴代表(50)の祖父留吉さんが徳島から移住し、1923年(大正12年)に創業。道外では別種「カラフトシシャモ(カペリン)」が一般的なシシャモとして流通する中、東京の物産展に「本ししゃも」を出品するなどし、北海道の太平洋沿岸でとれる本物のシシャモの価値をPRしてきた。

 「生干」は塩水につけたシシャモを雌雄やサイズごとに分け、10匹ずつ串に刺してつるす。サイズや気候によりつるす時間を変えるなど、加工には熟練のノウハウが必要だ。

 大野代表は「業者によってシシャモを干す方法は多種多様。むかわではうちを含め、各店が最もおいしいというプライドを持ってシシャモを提供している」と胸を張る。

 プチプチとした食感が特徴の子持ちのカペリンと比べ、シシャモの雌はふわっとした卵の歯触りが特長で、雄は脂の乗った濃いうまみが売りだ。

カネダイ大野商店の軒先につるされるシシャモ
カネダイ大野商店の軒先につるされるシシャモ=2023年10月20日

 むかわ町のシシャモは近年不漁が続き、昨季は鵡川漁協が資源保護のため出漁を取りやめた。カネダイ大野商店は十勝管内広尾町など道東産シシャモを使い提供を続ける。「町産のシシャモがないのは残念だが、伝統の加工技術も含め鵡川のシシャモ文化。変わらない味を口にしてほしい」と呼びかける。

 最近の人気は「レンジで早旨(はやうま)!焼(やき)ししゃも」(4匹500円)。レンジで温めるだけでシシャモを楽しめる手軽さが受けている。(苫小牧報道部 西川拓)

▼所在地 むかわ町美幸2の42
▼電話 0145・42・2468
▼営業時間 1~9月は午前10時~午後5時、10~12月は午前9時~午後5時
▼取り寄せ 電話またはホームページ(https://www.kanedaioono.com/)から
▼定休日 1~9月は日曜定休。10~12月は無休
▼交通 JR日高線鵡川駅から徒歩5分

(北海道新聞2024年2月23日掲載)

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