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2024.05.01

札幌開拓使麦酒の生ビールが飲める「BREWERY1876」 5/9(木)オープン~サッポロファクトリー煙突広場

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

札幌開拓使麦酒を飲むことのできるブルワリーパブ「BREWERY1876」
札幌開拓使麦酒を飲むことのできるブルワリーパブ「BREWERY1876」

 サッポロファクトリー内に5月9日(木)、札幌開拓使麦酒醸造所でつくった生ビールを提供するブルワリーパブ「BREWERY1876」がグランドオープンします。同醸造所は、サッポロビールの前身の開拓使麦酒醸造所が1876年(明治9年)にドイツでビール醸造を学んだ日本人によって初めてビールがつくられた歴史を継承し、当時の製法をもとにビールを醸造しており、その生ビールを飲むことのできる希少な場です。

特製アルミカップにしっかり管理された開拓使麦酒を注いでくれます
特製アルミカップにしっかり管理された開拓使麦酒を注いでくれます
立ち飲みが楽しめるスタンディングスペース
スタンディングスペース

 ビールの出荷作業をしていた「札幌開拓使麦酒醸造所賣捌所」だった場所で、グランドオープンは「ゴクゴク(5959)」にちなんで、5月9日。店内の壁際にはカウンター、中央にはテーブルがあり、「ちょっと1杯」を楽しむことができます。スタンディングで10人ほど入ることができるスペースです。以前はこの場所が開拓使ビールの試飲スペースになっていましたが、コロナ禍で2021年に休止。今回、改修してパブとしてオープンします。

 メニューは開拓使麦酒の3種。ピルスナーはサッポロビール創業当初のフラッグシップで、当時の味わいを目指して作った象徴的なビール。富良野産の麦芽やホップを一部に使っており、きれのあるのどごしとホップのさわやかな香りが特徴です。アルトはレンガを思わせる赤褐色で、まろやかですっきりした味わい。ヴァイツェンは小麦麦芽を使用し、フルーティーな香りの繊細な飲み口です。

 開拓使麦酒は1998年、創業当初の製法をもとに、復刻しました。札幌開拓使麦酒醸造所製造部長の森田進さんは「創業当初の製法が基本ですが、少し苦みを和らげるなど、多少飲みやすくしています」と説明します。

 開拓使麦酒の生ビールは、サッポロガーデンパーク(札幌市東区北7条東9丁目)内のサッポロビール博物館スターホールやレストラン「ガーデングリル」など限られた場所でしか提供されていません。びんビールも、同パーク内のミュージアムショップや同パークに隣接する商業施設「アリオ札幌」など、販売しているところは多くはありません。

REWERY1876(左)とビールを醸造している醸造所(右)。中央は広場の名前の由来になっている煙突
BREWERY1876(左)とビールを醸造している醸造所(右)。中央は広場の名前の由来になっている煙突
びん入りの札幌開拓使麦酒
びん入りの札幌開拓使麦酒

 約500ミリリットルのアルミカップ付き(900円)で、カップは飲み終わると持ち帰ることができます。お店の人にお願いすると、ちゃんと洗って袋に入れてくれます。同じカップでのおかわりは800円。

 おつまみとして、柿の種(200円)とジンギスカンジャーキー(400円)、ホタテとイカを使った「ホッティーとチーズイカティー」(300円)も販売しています。

 5月下旬には酒類の販売免許を取得して、びん入りの開拓使麦酒(330ミリリットル、620円)の販売も始めるそうです。

「札幌開拓使麦酒醸造所賣捌所」の看板
「札幌開拓使麦酒醸造所賣捌所」の看板
醸造所から立ち上がる湯気
醸造所から立ち上がる湯気

 煙突広場に面しており、入り口には「札幌開拓使麦酒醸造所賣捌所」の看板が。取材をした日は、隣接する札幌開拓使麦酒醸造所で仕込みをしており、周囲には麦芽とホップの香りが漂っていました。醸造所からは、麦芽とホップを加熱する湯気が盛んに上がっています。仕込みは週2回ほどで、その日に来店すれば、ビール製造の香りや湯気を体感できるかもしれません。

BREWERY1876に隣接する醸造所は見学館になっています
BREWERY1876に隣接する醸造所は見学館になっています

 せっかくサッポロビール創業の地に来たからには、札幌のビールの歴史も学びたいところ。実際に開拓使麦酒を醸造している建物は、「見学館」として、歴史やビールについて紹介する展示物が並んでいます。1階には「仕込槽/煮沸釜」「仕込釜」「濾過槽」と、銅色のスチルポットが3つ並び、その奥に、沈殿槽の設備が置かれています。2階の展示スペースから、ポットを眺めることができます。仕込み中なので、湿度と温度が高く、麦芽とホップの香りでむせそうです。

見学館に並ぶスチルポット
見学館に並ぶスチルポット。実際にここで醸造しています
開拓とビール造りの歴史を伝える展示物
開拓とビール造りの歴史を伝える展示物

 室内には、北海道の開拓の歴史とビール醸造を始めたきっかけ、サッポロビールの歴史などがパネルと映像で紹介されています。北海道の開拓に当たり、農業と新たな産業の勧業の柱になったのがビール造りで、原料の大麦やホップを調達できることや、低温で発酵、熟成させるビール造りに欠かせない氷が豊富に手に入ることが、北海道での創業の決め手になったそうです。

 見学館で開拓とビールの歴史を学んだ後に、ブルワリーパブでビールを飲むと、また違った味わいを感じるかもしれません。

住所札幌市中央区北2条東4丁目サッポロファクトリー煙突広場
営業時間正午~午後8時(10月~翌3月は午後6時まで)
定休日サッポロファクトリーの営業スケジュールに準ずる
小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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