北海道 食と観光のWEBメディア

Language

Language

北海道観光情報サイトトリップイート北海道

テーマから探す

キーワードから探す

2023.08.18

編集長のご褒美女子旅 2023 vol.5 道東・十勝編㊦ ガーデンの緑にいやされ、サウナで「ととのう」

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

日が沈む直前の幻想的な一瞬「マジックアワー」の十勝ヒルズ

 心ゆくまでモール泉を堪能し、美食を楽しんだ「道東・十勝編」の2日目は、ガーデンや「十勝サウナ協議会」が設立されるほど人気のサウナなどを巡るほか、クッキーや日本酒などお土産も買い求めます。ランチには、30年近く前に通った思い出の店を訪れます。

季節ごとに彩りと表情を変えるガーデン 「庭じかん」を楽しむ「十勝ヒルズ」

十勝ヒルズから望む帯広の市街地。真夏になると、手前のブルーサルビアが開花し、紫色の縞模様を描きます

 2日目は、まずまずのお天気。幕別町の丘の上に広がるガーデン「十勝ヒルズ」を訪れました。十勝ヒルズは花と食と農をテーマにしたガーデンで、季節によってさまざまな風景を楽しむことができます。

野菜やハーブなど食べられる植物が植えられた「ヴィーズ・ポタジェ」
トウモロコシやカボチャも見えます

 入場してすぐ通り抜けるのは「ヴィーズ・ポタジェ」と名付けられた庭。リンゴやハスカップの木、ハーブ、エディブルフラワーなど食べられる植物が植えられている家庭菜園エリアです。十勝ヒルズの運営会社は農産物商社の丸勝で、食と農に力を入れています。美しいナチュラルガーデンですが、よく見るとトウモロコシやカボチャも植えられています。

晴れていれば帯広の街並みも見下ろせます
俳優の目黒蓮さんが座ったベンチ

 「スカイミラー」のエリアです。標高150メートルの丘にある十勝ヒルズからは、眼下に帯広の市街地を眺めることができます。この日はもやがうっすらかかり、おぼろげですが、晴れていれば帯広の街並み、日高山脈の山並み、まだ咲いていませんでしたが、8月中旬に満開となるブルーサルビアの「花並み」の3つの「並み」を見ることができます。ここでは、2022年に放送されたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で、舞(福原遥)と柏木(目黒蓮)がデートをし、愛を伝え合ったシーンが撮影されました。柏木が座ったベンチもあり、「同じところに座りたい」と訪れるファンも多いそう。

宿根草の庭「アルフレスコ」
シートやバスケットなどのピクニックセットの貸し出しもあります

 宿根草の庭「アルフレスコ」は、季節によってさまざまな花が咲き変わります。このエリアは芝生も多く、ショップカフェでは、シートやバスケットなどのピクニックセットを無料で貸し出してくれるので、ガーデン内で販売しているフードや持ち込んだ好みのお弁当を持って、ピクニックをするのもいいですね。支配人の村本功士さんは「見る角度や位置によって、景色ががらりと変わります。歩きながら横を見たり、振り返ったり、脇道にそれてみたりと同じ場所でも何パターンも楽しめます」と話します。

ローズガーデンで咲き誇るバラ
フルーツの香り、紅茶の香り…。いろいろな香りがします

 スモークツリーのトンネルを抜けると、ローズガーデンに到着です。訪れた7月上旬はちょうど「ローズウイーク」と名付け、バラをクローズアップしていました。35品種800株のバラが植えられており、色、香りはさまざまです。村本さんは「はちみつや紅茶、モモなど食べ物の香りのするバラもあります。朝方は特に香りが立ちます」と教えてくれました。

水に浮かべたバラの香り当てクイズ
色も香りも形もさまざまなバラ

 ローズウイークに合わせ、売店ではバラの香り当てクイズも実施していました。水に浮かべたバラ「レディ・エマ・ハミルトン」の香りがシトラスかホットケーキか当てるのですが、私はいい香りだとは思ったものの、見事に外してしまいました。正解はシトラスでした。

「わたしはひつじ」を主宰する伊藤さん
ヒヨコを模した色とりどりの「ぴよ。」

 ローズガーデンでは、帯広市の羊毛工房「わたしはひつじ」を主宰する伊藤由生子さんが、期間限定でお店を出していました。羊毛でつくったコサージュやバッグ、シルクにメリノウールを絡ませた軽やかなショールなどを展示、販売。羊毛を針でチクチクつついて作ったシマエナガのぬいぐるみ「ぴよ」が箱にぎっしり入っています。十勝ヒルズの中の梅の樹液で染めたオリジナルの「ひるずぴよ」もショップカフェで取り扱っています。

とんぼ池のある「ナチュラルオアシス」

 とんぼ池のある「ナチュラルオアシス」のエリアに到着しました。池一面にスイレンが咲いています。とんぼ池だけあって、よく見ると池の周りにはトンボがいっぱい。村本さんは「最近の子どもは虫取りの経験も少ないので、みんな喜びます」と話します。

虫かごや縄跳びなどの遊具も貸し出しています
木陰にはあちこちにベンチやいすが置かれています

 ショップカフェでは虫取り網や昆虫かごも無料で貸してくれるので、子どもと一緒に虫取りをするのもいいですね。ボールや縄跳びなどの遊具も無料で貸してくれます。園内にはあちこちに椅子やベンチが置かれています。散策の途中に休憩したり、ガーデンを眺めたりするのに最適で、村本さんは「ガーデナーや職員が、ここからの景色はおすすめ、というところに置いています。座って庭時間を楽しんでください」と話します。

振り返ったり、角度を変えたりすると、いろいろな表情が見えます
十勝産あずきのソフトクリーム(左)とバニラソフトクリーム

 以前、オランダにガーデンの研修に行ったという村本さんによると、オランダには庭文化が根付いていて、庭が日常生活に入り込んでいるそうです。「ガーデンに出かけるというより、読書をしたり、昼寝をしたり、お茶を飲んだり、ただ寝っ転がったり、ただただ、庭で時間を過ごします。食べられるものを栽培する庭もあり、農業や食も結びついています」と話します。

 春はサクラや木々の芽吹き、夏はバラや深緑、秋は紅葉や実りなど、季節によって表情を変える十勝ガーデン。実は、時間帯によっても景色が変わるのだとか。オレンジ色の不思議な輝き方をする光が満ちる日没間近の夕暮れ時は「マジックアワー」と呼ばれています。

 ショップカフェでは、オリジナルの十勝産あずきのソフトクリームを購入できます(カップ、コーンともに350円)。運営会社の丸勝はもともと豆の卸商社だったことから、豆にはこだわりがあります。売店では大正きんときや白大豆などの豆も購入できます。

 また、ガーデン内の「ガーデンカフェニワカラ」では、ハンガリーの「国宝」と呼ばれ、生きたまま輸入した「マンガリッツァ豚」を食べることができます。バゲットにマンガリッツァ豚のロースハムをはさんだカスクート(1490円)やステーキ(1980円)などをガーデンを見ながら味わうことができます。

住所/幕別町日新13-5
電話/0155・56・1111
営業時間/午前9時~午後5時
営業期間/4月下旬~10月中旬
入園料/大人千円、中学生400円、小学生以下無料。年間パスポート1200円
幕別町を訪れる8つの理由㊤自然×アクティビティ×古代のロマン

修道院のシスター手作りのお菓子 飾らない味を届ける「十勝カルメル会修道院」

 十勝ヒルズの丘に登る途中に、小さな修道院があります。「十勝カルメル会修道院」です。ここではカルメル会のシスターたちが祈り中心の暮らしをしながら、生計を支えるためにお菓子を製造、販売しています。飾らないパッケージの素朴なクッキーやゼリー、チョコレートはお土産にもぴったりです。

 クッキーやパウンドケーキに加え、冬はチョコレートやアーモンドをチョコレートでコーティングしたアマンドショコラ、トリュフ、クッキーにチョコをまとわせた「サクサク」など、夏は果物のゼリーを製造、販売しています。一口大のクッキーが9個入りで390円、トリュフは2個入り420円、ゼリーはぶどうとりんご各1個ずつが480円など、手頃な価格です。桜井容子院長は「材料にこだわったり、特別な製法だったりはしませんが、余計なものは入れず、丁寧に正直につくっています」と話します。

 カルメル会はカトリックの一派で、幕別町の修道院は伊達市の修道院から分離して1990年に設立。現在、40代から90代まで13人の女性が暮らしています。祈り中心の生活で、1日に7回、お祈りの時間があります。シスターたちは修道院の運営と生活の糧のため、お菓子をつくっており、お菓子は学校や教会のバザー、東京の聖母病院の売店などで販売されるほか、幕別の修道院でも小売りしています。

 イースターやクリスマス用のカードや聖書の言葉を記したしおり、フエルト製の手作りのロザリオ入れも販売しており、これらの売り上げが、シスターたちの暮らしと祈りを支えています。

住所/幕別町日新13-59
電話/0155・56・2541
営業時間/午前9時~午後4時
定休日/なし

温度や雰囲気の違うコンテナ型サウナでととのう「コンナサウナ」

大きな水風呂を囲んで立ち並ぶコンテナ型サウナ

 帯広市内にこの春、変わった形態のサウナ店がオープンしました。アウトドアサウナの「コンナサウナ」です。敷地には工務店の住計画FURUTAが開発したコンテナ型サウナ6棟建ち並び、それぞれ温度や雰囲気の違うサウナを楽しめます。大きな水風呂もあり、サウナを出た後は空の下、屋外で「ととのう」ことができます。

コンナサウナの内部
それぞれ、広さや温度が違います

 6棟のサウナは、室温60度~95度。すべて水着着用、男女兼用です。6棟はそれぞれ、「ミミスマス」「ワニナル」「スゴモル」などと名付けられています。ドアには炎のマークで熱さが表示されており、「炎5」、90度の「アツマル」では、サウナの中で熱した石(ストーン)に水をかけ、高温の蒸気を発生させて仰ぐ「熱波師」による「熱波会場」にもなります。サウナ好きの人たちの間で全国的に有名な熱波師の「エレガント渡会」さんが来ることもあるそうです。

 一番温度の低い60度の「カタラウ」の戸を開けると、むわっと暑さを感じます。窓があり、外の緑を眺めながら、のんびり「カタラウ」ことができます。最高の95度「ムシャク」は開けた途端に熱気が押し寄せ、のどや鼻に熱を感じ、すぐに汗がにじんできます。サウナ内のまきストーブの燃料には、工務店の住宅建築の際に出た廃材や間伐材を使っているそうです。

大きな水風呂にはくみ上げた地下水が入っています
あちこちにベンチやいすがあります

 じっくり汗をかいてコンテナの外に出ると、中央に大きな水風呂があります。くみ上げた地下水を使用しており、深いところでは水深190センチ。コンテナの外にはいすや横になれるベンチが随所に置いてあり、外気浴を楽しむことができます。

水風呂で体が冷えたら、たき火で温めます
たき火でマシュマロをあぶることもできます

 たき火もあり、水風呂で冷えすぎた体を温めます。串ウインナー(100円)や串マシュマロ(50円)を販売しており、のんびりたき火であぶって味わうことができます。ビール(600円)はアサヒ、コロナ、ハートランドがあり、鶏の唐揚げ(550円)や焼き鳥盛り合わせ(5本750円)などと楽しめます。かき氷(150円)も人気だそうです。

スキンケア用品やドライヤーを備えた洗面所
シャワーブースも完備

 洗面所にはクレンジングやスキンケア用品、ドライヤーなどを用意してあり、タオルも無料で貸し出しています。シャワーブースにはシャンプーやボディーソープもあります。水着は持ち込みもできますが、500円で貸し出しており、手ぶらで楽しむことができます。頭や髪を熱から守る貸し出し用サウナハット(300円)はオリジナルのロゴ入りです。

温度の高いサウナでは高温の蒸気「熱波」を発生させることも
サウナによって雰囲気も違います

 コンテナサウナは、サウナ好きの住計画FRUTA社長の古田義貴さんが、2018年の胆振東部地震とブラックアウトを機に、「コンテナ型のサウナがあれば避難施設として使えるし、冬にはまきストーブで暖もとれる」と発案。トラックの荷台に積んで移動することもできるため、被災地に運んで行けるほか、お祭りやイベントでサウナを楽しんでもらえるといいます。

 「コンナサウナ」は、コンテナサウナに音が似ていることや、「こんなサウナあったらいいな」という思い、古田社長の生年月日の「昭和57年3月7日」の「5737(コンナサウナ)」から命名したそうです。

 料金は一般が3千円、十勝管内在住者は2千円。何時間いても料金は変わりません。

住所/帯広市西17条南6丁目1-5
電話/0155・66・7807
営業時間/午前11時~午後11時
定休日/不定休

半世紀以上続く「鶏めし」を秘密基地のような部屋で味わう「鶏料理伊藤」

民家2軒をセルフビルドでつなげた「鶏料理伊藤」

 帯広で半世紀以上続くお店で、ランチにします。「鶏めし」が看板メニューの「鶏料理伊藤」です。お手頃価格で盛りが良く、学生や若者にも人気。「小さいころからずっと来ている」と親子で通い続ける人も数多くいます。古い住宅をセルフビルドで再整備した店舗は秘密基地のように個室が入り組み、わくわく感も楽しめます。

看板メニューの「鶏めし定食」

 もちろん、看板メニューの「鶏めし定食」(990円)を注文します。鶏めしは、白いご飯の上に甘しょっぱく味付けした鶏肉のスライスと鶏そぼろがたっぷり載っています。鶏肉は親鳥。若鶏だと柔らかすぎてボロボロと崩れてしまうので、あえて親鳥を使っているそうです。身がしっかり締まっています。隠し味に鶏の脂「鶏油」を使っているそうで、こくがあります。ショウガの香りがきいていて、濃いめの味を飽きずに最後まで楽しめます。子どもの握りこぶしほどもある大きな鶏の唐揚げが2つとサラダ、卵焼きが添えられています。玉子焼は代表取締役の伊藤有一さんが毎日焼いており、ちょっと甘め。おみそ汁と大根の漬物も付いています。

古いものが好きな伊藤さんが集めた家具や時計があちこちに
ステンドグラスも手作り

 「骨なしザンギ定食」(990円)や「甘酢ザンギ定食」(1210円)も人気で、鶏の唐揚げがごろごろと10個ほども付いています。食べきれない人も多く、その場合は持ち帰り用のパックをもらえます。「鍋焼きうどん」(880円)や「鶏かつ丼」(935円)、「豚かつ丼」(同)には、2時間かけて鶏の骨を煮出してとったスープを使っています。そうめんやラーメン、そばにも鶏スープが欠かせません。

 夜の宴会用メニューも充実しており、鶏の「精肉串」(5本、715円)や鶏の半身を使った「山賊揚げ」(990円)、たっぷりの野菜に揚げ麺、目玉焼きが載った「鶏の巣サラダ」(1100円)なども用意されています。

 ランチとディナーの間のアイドルタイムの休憩がないため、ランチの後、熱々の焼きたてパイにアイスとベリーソースを添えた「焼きたてパイ・アラモード」(880円)や「バナナチョコパフェ」(770円)などのスイーツをゆっくり楽しむ人たちも多いそうです。

秘密基地のように、入り組んだ客席
小さく仕切った個性的な個室

 店は、銀行員だった伊藤さんの父が1969年、JR帯広駅近くで創業。「安く、おなかいっぱい食べてほしい」と、豚肉や牛肉より安い鶏肉をメーンに使うことを決め、鶏めしの提供を始めました。店は手先が器用な伊藤さんの父が手作業で改修し、部屋と部屋をつなげたり、屋根裏部屋のような個室を作ったりと、忍者屋敷のようなつくりでした。手狭になったことから、90年ごろに今の店のある土地を取得、伊藤さんと伊藤さんの父の2人で新店舗の整備を進めていたところ、元の店が火災で焼失。「完成まであと2年はかかる」という状態から急ピッチで作業を進め、火災の翌年、現店舗で営業を再開しました。

くつを脱いで上がる個室も。子ども連れでも安心
個室からの注文は黒電話

 今の店舗も、民家2軒をつなげた秘密基地のようなつくり。電気や水道、屋根のトタンは業者に頼みましたが、基礎を含めたそれ以外の部分はほぼ2人で手作りしたそうです。古いものが好きで、古民家のタモ材やタンスなどをもらってきて磨いたり、加工したりして、使っています。店員さんを呼ぶための電話は、黒電話です。若い人の中には、使い方が分からない人も多いそうです。

 伊藤さんは「消防法の関係で、以前の店舗のような窓のないロフトのような個室や『屋根裏の屋根裏』みたいな部屋はつくれなかったけれど、お客さんがわくわくするような空間にしています」と話します。子どもが遊べるキッズルームがあるほか、20数室ある個室には、くつをぬいで上がるところも多く、子どもを遊ばせながらランチ会をするお母さんたちのグループも多いそう。帯広畜産大の運動部の学生が代々、新入生を連れてやってきておなかいっぱい食べて行ったり、子どものころ父母と来ていた人が、自分の子どもを連れて新しい家族と来店するなど、幅広い世代に親しまれています。

 実は私も、30年近く前に帯広に住んでいたころ、当時の同僚たちと、たびたびランチに来ていました。新人時代、同期とぐちを言い合ったり、仕事の悩みを聞いてもらったりと、鶏めしの甘しょっぱい味には思い出が詰まっています。報道で火災を知り、その後、再建の報を耳にして、「いつか行かなくては」と思っていた宿題店。場所や店舗が変わっても、変わらぬ味とおもてなし精神に触れ、うれしくなりました。

住所/帯広市西5条南28丁目2-8
電話/0155・22・3076
営業時間/午前11時~午後10時
定休日/水曜

十勝で唯一、日本酒を醸造 大学構内にある国内初の酒蔵「碧雲蔵」

帯広畜産大の構内にある上川大雪酒造「碧雲蔵」

 お土産を買いに、十勝で唯一の日本酒の蔵をのぞいてみましょう。帯広畜産大構内にある上川大雪酒造「碧雲蔵(へきうんぐら)」です。2020年6月から稼働、十勝では約40年ぶりの酒蔵です。大学構内に日本酒の蔵が造られたのは初めてで、蔵の名前は大学の学生寮「碧雲寮」からとりました。

酒米を蒸し上げる「蒸米室」
ラベル貼りをしています

 碧雲蔵には、売店の奥に酒造りの見学ルームが設けられており、ガラス越しに酒造りの様子を見ることができます。タンクが並ぶ仕込み室や酒米を洗って吸水させ、蒸し上げて冷ます「蒸米室」のほか、瓶詰場で機械でびんにラベルを貼る様子などを見学できます。

 碧雲蔵は道産の酒造好適米「彗星」「吟風」「きたしずく」と日高山脈から流れ出た札内川系の伏流水を使って、日本酒を造っています。大きなタンクは使わず、タンク1本には、660~720キロの酒米を仕込み、丁寧に発酵させています。

日本酒や升などを販売している売店

 売店では、碧雲蔵の日本酒「十勝」と「十勝晴れ」を販売しています。純米、純米吟醸、純米大吟醸などが冷蔵ケースにずらりと並びます。「-北海道米でつくる-日本酒アワード2022」でグランプリを獲得した特別純米も置いています。

碧雲蔵の「十勝」「十勝晴れ」が並ぶ冷蔵ケース
升やコースターなどオリジナルグッズも販売

 大雪酒造のマークの入ったオリジナルのますやぐい飲み、コースターもあり、お酒とぐいのみやグラスとのセットも用意されています。上川大雪酒造の甘酒や、野菜や肉、魚などの食材を漬け込むとうまみが増す「粕床」なども販売されています。

住所/帯広市稲田町西2線15-1帯広畜産大学内
電話/0155・67・5901
営業時間/午前10時~午後4時
定休日/不定休
編集長のご褒美女子旅 2023 vol.5 道東・十勝編㊤ 名湯モール泉を堪能し、ガーデンやサウナを巡る
編集長のご褒美女子旅 2023 vol.4 道南編㊤海の幸とハイクラスの温泉ホテル 函館を贅沢に楽しむ
編集長のご褒美女子旅 2023 vol.3 道北編㊤羊と紡ぐ品々に触れ、最北のブルワリーを訪ねる
編集長のご褒美女子旅 2023 vol.2道央 余市・仁木編㊤道産ワイン産地で美酒を楽しむ
編集長のご褒美女子旅 2023 vol.1 札幌編①道産ワインをホテルでゆったりと

北海道公式観光サイト「HOKKAIDO LOVE!」で観光情報やトピックスをチェックして自分のスタイルにあった旅行計画を立てよう!
https://www.visit-hokkaido.jp/

旬な北海道の観光情報をお届け!

北海道の観光に役立つ最新情報を発信しています。ぜひ「HOKKAIDO LOVE! LINE公式アカウント」にお友達登録ください。
https://visit-hokkaido.jp/line/

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

トリップイート北海道

北海道新聞社が運営する、食と観光に特化したWEBメディアです。 北海道には、四季折々の美しい自然と多彩なアクティビティー、新鮮な食材、地域自慢の料理と酒があります。そんな魅力たっぷりな北海道の楽しくて、おいしくて、なるほど!な情報を、担い手たちの情熱と共に発信します。

当サイトを英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語に翻訳することができます(一部のリンク先ページを除く)。翻訳は機械的に行われるため正確に翻訳されない場合があります。十分ご理解のうえご利用ください。

お問合わせ

株式会社 北海道新聞社
〒060-8711 北海道札幌市中央区大通西3-6

食と観光

PAGETOP